橘湾を西に、3つの温泉が雲仙岳に向かって連なる雲仙温泉郷。 小浜温泉では源泉が27カ所を数えます。一本裏路地に入ると、ノスタルジックな風景が。 海岸線に沿って、温泉宿が軒を並べています。 小浜温泉の泉質はナトリウム塩化物泉。0.02%の塩分を含み、しょっぱいです。 14基の蒸し釜が並ぶ「蒸し釜や」。小浜温泉の海の幸、山の幸を蒸して、どうぞ。 雲仙エコロ塩の製塩所。温泉水に浮かべた容器に、橘湾から採取した海水や小浜温泉水を満たし、鹹水(かんすい)を蒸発させています。 鹹水を蒸発させては、海水や温泉水を何度も継ぎ足し、1週間かけて結晶化させていきます。 結晶化した塩。 結晶化した塩をスコップのような道具で表層をこそいでいきます。 結晶化させた塩を天日干しします。温泉水の塩をなめさせてもらったら、とがりがなく、まろやかでした。 ゆっくりと鹹水を蒸発させた塩は雪のようになめらか、と木村さん。 雲仙エコロ塩の人気商品。すべて手作り。「海の宝石」は海水と温泉水のブレンドタイプ。 寿司職人だった木村さん。その経験から、刺身のうまみを引き出す“液体の塩”も商品化。刺身の熟成具合を楽しみつつ、一週間は保存できるそう。 発電所の壁には発電出力、源泉温度、海水温が表示されています。 橘湾に面したほっとふっと105。サンセット時がおすすめ。 ほっとふっと105ではカゴを有料レンタルすれば、蒸し釜は自由に使えます。食材はお好きなものを。 橘湾に面した温泉街ではエコな活動が進行中。