本来、カメは1頭で生きるので、最初は別々に飼ってたんです。けど、実験的に2頭を一緒にしてみたら大丈夫そうやったんで、今は一緒にしてます。どんでんはちょっと気になるみたいで、たまにきーやんの甲羅を甘噛みしたりしてますけど、サイズがちっちゃいんで、きーやんはまったく気にしてないですね。
――迎え入れてからは、カメ中心の生活になっているようなところも?
ありますね。ペットカメラはカメが動くと通知がくるタイプのものなんで、仕事先でも餌を食べたかどうかをチェックしたり、暇さえあれば見ています。長期で出かける時は、近所に住んでる後輩に世話をしてもらってますね。
何よりお世話するのが楽しいです。家の近くに無農薬野菜を売っているお店があるんで、仕事帰りにそこで何を買おうかなと考えるのも楽しいです。本能的なものもあるんかもしれないですけど、口の前に餌を持っていったほうが食べるので、食べてない時は家に帰ってからそうやって与えることもありますね。
カメの魅力とは?
――念願のカメと暮らしてみて、改めて魅力的だと感じるところはありますか。
カメって謎が多いというか、生き物の進化として、ほんまにこれ合うてんのか? って思うことがたくさんあるのが不思議でいい。あと、長生きするっていうのがいいなと思います。ペットって短命な動物もたくさんいるじゃないですか。それは寂しい。長生きするから、カメを選んだところもあります。
ケヅメリクガメっていうリクガメの中で3番目にデカくなるカメがいるんですよ。たまに外で散歩させてる人がいるので知ってる人も多いと思うんですけど、あれってペットショップで1頭5万円くらいで買えちゃうんです。で、軽い気持ちで飼ってみたら、50年くらい生きるし、大きくなるから途中で手放してしまうとかあるらしくて。僕も憧れますけど、長生きしてもギリギリ飼えるかどうかなので、後継者を探せるのであれば考えようというくらいですけどね。
――現状は迎え入れてよかったと。
そうですね。実はペットを飼ってみたいなと思ったきっかけもあるんです。大阪から上京してきた時、仕事の帰り一緒になったこがけんさんに「引っ越し祝いをあげたいから、お花屋さんに寄ろうよ」と言われて、サボテンを買ってもらったんです。サボテンは2週間に1回、水をやればいいし、世話をするのが楽だからって言われて。何かの世話をするのはこのサボテンが初めてやったんですけど、新芽が出てきた時、めっちゃ嬉しくて。あぁ、この感覚が持てるなら、俺もペット飼えるんかなって自信になりました。
それまで、僕なんかには無理やろうと思っていました。実際、ロングコートダディの堂前(透)さんに「カメを飼いたい」って言った時、反対されましたからね。
――その後、堂前さんから何か言われましたか?










