監督目線からのんは信頼のおける役者です(笑)
 
一方、出演者のお芝居にも細かく演出をつけたのかと思いきや、「そこは放し飼いでした」と笑う。
「私自身が俳優なので、どうしても演者びいきなところがあるんです。皆さんのお芝居を信じていたのでほとんど指示を出すことはありませんでした」
その信頼の眼差しは、俳優である自分に対しても等しく注がれている。「監督から見た俳優ののんさんはどう映る?」という、少々返答しづらいであろう質問を投げてみると、はにかみながら、でもやっぱり堂々と、こう答えた。
「自分はお芝居で魅せられるという過剰な自信があるんです。怒ったり泣いたりする暗いシーンのときも、希望に繋げる明るい魅力があるというか……。ちゃんと役が直面している壁や痛みを感じながらお芝居を構築していくので、監督目線から見たのんは、信頼がおける役者だなって思います(笑)!」
Their Seeds
ものをつくりたいという欲求にブレーキをかけたくない。
大変だけど、そのやり方が性分に合ってるし、好きな自分でいられる
» この続きは「CREA」2022年春号で読めます
映画「Ribbon」
 
コロナ禍の2020年。いつか(のん)が通う美術大学では、卒業制作展が中止になってしまう。悲しむ間もなく作品を持ち帰ることになった彼女は、心配してくれる父や母とも衝突し……。未来を奪われた美大生の再生の物語。テアトル新宿ほか全国公開中。
 
あたらしい暮らし 楽しい暮らし
- date
- writer
- staff
- Text=Kozue Matsuyama 
 Photographs=Satoru Tada
 Styling=Izumi Machino
 Hair & make-up=Shie Kanno
- category
 CREA 2022年春号
 ※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
 
               
            


 
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
                    
                   
               
               
               
               
                



 
                 
                 
                 
                 
                 
                