工場に隣接した焼き窯にも立ち寄って

 また、ここに来たらぜひ見て帰りたいのが、工場に隣接したボトル・キルンです。かつてストーク・オン・トレントのいたるところにあったという、ビンの形をした焼き窯で、石炭を燃料とし、ビンの口の部分からもくもくと町中に煙を吐き出していたそうです。ひどい公害の原因となり、1960年代以降使われていませんが、ミドルポート・ポッタリーでは窯のなかまで、見学することができます。

外から見たボトル・キルンは、まさにビンのかたちです。
ボトル・キルンの入り口部分も展示室になっています。ここにもやはりチャーチル・グッズの石膏が。

 建物の一部は、貸しスタジオとして、地元のアーティストなどに貸し出しており、そこをのぞいて歩くのも一興です。カフェで一休みしたり、ショッピングを楽しんだり、ヴィクトリア時代に思いを馳せながら、渡り廊下の下を歩いたり、ちょっと多めに時間をつくって、ゆっくりと訪れたい場所です。

カフェの壁には、バーレイの商品を思わせる絵が描かれています。(C) Tim Crocker

Middleport Pottery(ミドルポート・ポッタリー)
所在地 Port Street, Burslem, Stoke-on-Trent ST6 3PE
開館時間 ビジターセンター&カフェ 10:00~16:00(年中無休)
バーレイ・ショップ 9:00~17:00(月~土曜)、10:00~16:00(日曜)
工場見学ツアー 11:00、14:00(月~木曜、金曜は11:00) ※所要時間約1時間
料金 工場見学ツアー 7.50ポンド(要予約)/ビジターセンター&カフェ 入場無料

PRT(プリンスズ・リジェネレーション・トラスト)
URL http://www.princes-regeneration.org/middleport-pottery

バーレイ
URL http://www.burleigh.co.uk/

安田和代(KRess Europe)
日本で編集プロダクション勤務の後、1995年からロンドン在住のライター編集者。日本の雑誌やウェブサイトを中心に、編集・執筆・翻訳・コーディネートに携わる。
ロンドンでの小さなネタをつづったフェイスブック www.facebook.com/kresseuropelimited
運営する編集プロダクションのウェブサイト www.kress-europe.com