イングランド中部地方のストーク・オン・トレントは、ウェッジウッドをはじめ、ロイヤル・ドルトン、ミルトン、スポードなど、英国を代表する陶磁器メーカーの生まれ故郷。現在も300以上の陶磁器メーカーが拠点を置く、この英国陶磁器の里の見どころをめぐります。
ショップやミュージアムも併設されたウェッジウッドの世界へ
まずは、ストーク・オン・トレントに数ある陶磁器メーカーのなかでも、世界中から絶大な人気を誇る、ウェッジウッドの拠点「ワールド・オブ・ウェッジウッド」へ。
1759年に会社を創設した陶芸家で実業家のジョサイア・ウェストウッドは、英国陶磁器の父とも呼ばれる存在。そんなジョサイア・ウェストウッドの像がドアの前に立つ、この近代的なビジターセンターは、3,400万ポンドを費やす再開発を経て、2015年7月にオープンしたばかり。広大な敷地のなかに、ウェッジウッドの工場や旗艦店、ティールーム、ミュージアムが併設されています。
現在販売されているすべてのコレクションを揃えているという旗艦店の奥は、ティー・エンポリウム。ここでは、常時日替わりで3種類の紅茶が用意されていて、無料で試飲することができます。ティー・ソムリエの解説を聞きながら、それぞれ特徴ある紅茶の香りや味を楽しんだら、50種類ものブレンドティーのなかから、好みのものを探してみては。ティー・ソムリエが自分の好みにぴったりなお茶探しの手助けをしてくれます。
2015.11.21(土)
文・撮影=安田和代(KRess Europe)
協力=英国政府観光庁