TIFFANY&Co.
「ティファニー ボウ」のチョーカー
今までは、リボンというとラブリーなものが多くて、自分のスタイルとは違うかなと思っていたのですが、ティファニーの新作「ティファニー ボウ」は、大人の女性がつけられるちょっと辛口のリボンモチーフとして、とても新鮮に感じました。新進気鋭のデザイン ディレクター、フランチェスカ・アムフィテアトロフが手掛けた新感覚のリボンは、肌の上でさっと結んだように見えるモダンさが魅力です。
中でも私が選んだダイヤモンドと地金がコンビになったチョーカーは、全部がダイヤモンドではなく、ホワイトゴールドとの組み合わせになっているから、マダムにもなりすぎないと思います。ボウモチーフ自体がフェミニンなので、ヘアスタイルや洋服はシャープに。ドレスにも似合いますが、普段着にさりげなくつけるのが私の理想。ダイヤモンドのボウのリングやバングルとレイヤードすると、まるで光のタトゥーをしているみたいに見えて、更に美しく映えると思います。
もともとスイートなデザインのジュエリーをつけるときは、全体のバランスが大事です。トゥーマッチにならないよう、女っぽさの度合いを調節して欲しいと思います。
新作「ティファニー ボウ」は、まるで美しい光のリボンを纏うかのよう。リボンのデザインも、チョーカーやバングルは立体的に、リングは多少フラットにと、アイテムごとにバランスを変え、美しいフォルムを追求。
伊藤美佐季(いとうみさき)
ジュエリーディレクター。30代でイタリアに遊学、帰国後、スタイリストに。ジュエリーや洋服のスタイリングのほか、ジュエリーに関する講演なども行う。
Column
伊藤美佐季のジュエリーのある人生
ジュエリーディレクターの伊藤美佐季さんが指南する、大人のためのジュエリーの選び方と、つけ方のエッセンスを連載でお届けします。
2015.10.30(金)
photographed=Masashi Ikuta(makiura office)
Styling=Misaki Ito
hair=Go Utsugi(signo)
make-up=FUSAKO(ota office)
model=Siri
text=Miwako Yuzawa