LOUIS VUITTON
モノグラム・モチーフのジュエリー

ルイ・ヴィトンのモノグラム・モチーフを見たことがない、という人は、おそらくほとんどいないのではないでしょうか?
19世紀後半の教会壁画にヒントを得たと言われる世界一有名なこのアイコンは、バッグや小物類だけでなく今やジュエリーにも登場して、たいへんな人気を博しています。
今回はピアスもネックレスも小ぶりのタイプを選んだのですが、実際にモデルが身につけてみると、私が思っていた以上の存在感。モノグラム・モチーフの放つ「強さ」には、正直驚かされました。小さくても主張があるがゆえに、何にでも似合うわけじゃない。モノグラム・モチーフを主役と考え、洋服やヘアスタイルなどはあくまでシンプルに徹することが大事です。

例えばソフィア・コッポラのように、ベーシックで上質な服にモノグラム・モチーフのジュエリーをひとつだけ、そんなスタイルが理想です。パーフェクトなアイコンだからこそ、「どう効かせるのか」に細心の注意を払ってほしいと思います。
小さくても、別格の存在感。服もメイクもヘアスタイルもシンプルに徹して、モノグラム・モチーフのジュエリーがぽんと浮き立つようなスタイリングがシック。
伊藤美佐季(いとうみさき)
ジュエリーディレクター。30代でイタリアに遊学、帰国後スタイリストに。ジュエリーや洋服のスタイリングのほか、ジュエリーに関する講演なども行う。

Column
伊藤美佐季のジュエリーのある人生
ジュエリーディレクターの伊藤美佐季さんが指南する、大人のためのジュエリーの選び方と、つけ方のエッセンスを連載でお届けします。
2015.07.15(水)
photographs=Masashi Ikuta(makiura office)
styling=Misaki Ito
make-up=Masayo Tsuda(mod's hair)
hair=Takeshi(SEPT)
model=NATY
text=Miwako Yuzawa
CREA 2015年8月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。