Magnificent View #753
タオルミーナ(イタリア)
(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages
タオルミーナは、シチリア島の中でも至宝といわれる美しいリゾート地。中心街は標高約200メートルの高台に位置するため眺めがよく、眼下には地中海、北にイタリア本土、南に雄大なエトナ山を望むことができる。
人々を魅了するのは、美しい眺めだけではない。治安は非常に良く、観光客を狙った犯罪もない。また、街の清掃も徹底され、ゴミひとつ落ちていないという。
クリーンな高級リゾートという印象から、新しい街のように思えるが、歴史は古い。シチリア最古のギリシャ人植民都市ジャルディーニ・ナクソスが紀元前403年にシラクーサに滅ぼされた後、生存者が山の中腹に街を築いたのが、タオルミーナの始まりだ。
現在のように観光地になったのは、18世紀後半のこと。ドイツの哲学者ニーチェや詩人ゲーテも、ここに魅せられたという。特に日本では、映画『グラン・ブルー』の舞台になったことでも知られている。
文=芹澤和美
