手をかけること。素材を生かすこと。それが、「オカズデザイン」の生み出す料理の基本だ。ただし、頑張りすぎるのは禁物。

 どこに手をかけ、どこで息抜きをするのか。そのバランスが大事。週末ブランチをおいしく楽しむコツを伺った。

 第6回は「自家製のカッテージチーズ」を使った「ババガヌーシュ(焼き茄子のパテ)」のレシピをご紹介。

» 第1回 自家製カッテージチーズとフライドポテト
» 第2回 いんげんとマッシュルームのサンドイッチ
» 第3回 手作りチーズオムレツ
» 第4回 プラムとフレッシュチーズのマリネ
» 第5回 大福豆と豚肉の煮込み

● ババガヌーシュ(焼き茄子のパテ)

色、香り、舌触り
五感で味わうパテをお気に入りのパンと

 焼き茄子の香ばしさと爽やかなチーズの酸味。焼いたアボカドの風味。

 バゲットの上で、いろいろな味を組み合わせるのが楽しい。

◆材料(つくりやすい量)
・茄子:2~3本(170g)
・にんにく:1片
・炒り白胡麻:大さじ1
・EVオリーブオイル:大さじ1
・塩:小さじ1
自家製カッテージチーズ:適量

◆つくり方
(1) 胡麻は丁寧にすってなめらかにする。茄子はガクを取り除き、竹串でお尻から頭まで縦に突き通し、空気穴をあける。
(2) よく熱した焼き網(または魚焼きグリル)で強火で茄子を焼く。焼き面を変えながら、皮全体に焦げ目がつくまでじっくり焼く。にんにくは皮付きのままアルミホイルでくるみ、中がやわらかくなるまで同様に焼く。両方とも焼きあがったら熱いうちに皮をきれいに取り除く。
(3) フードプロセッサーに(2)の茄子とにんにく、(1)の胡麻、塩を入れて攪拌する。仕上げにオリーブオイルを入れてさらに混ぜ、味をみて足りなければ塩でととのえる。そのままでもおいしいが、チーズを混ぜるとさらに爽やかになる。
(4) (3)を器に盛り、パンと共に食べる。焼き魚やアボカドのステーキなどを添えてもおいしい。

オカズデザインさん
吉岡秀治・知子の料理とグラフィックデザインのチーム。著書に『オカズデザインの つくっておく、とっておく』(NHK出版)、『マリネ』(主婦と生活社)など多数。
URL http://okaz-design.jp/

2015.09.30(水)
text=Noriko Ichida
photographs=Shinsaku Kato
styling=Mariko Nakazato

CREA 2015年10月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

きれいになる週末

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定価780円