時短化粧品で、朝も夜もサクサク
現在、子どもと2人暮らしの奥野さん。朝は子どもが起きて来る前に化粧をすませないと邪魔されてしまうし、夜は子どもといっしょにお風呂にはいるから、洗髪も洗顔も時間をかけずに終わらせたい。
だから、ママ社員の発想から生まれた自社の時短化粧品が役に立つ。BBリキッドバーは、1本で下地からUVまで入っているから、手を汚すことなく短時間での化粧が可能だ。夜のメイク落としはダブル洗顔のいらないもの。シャンプーは、コンディショナーが入って1本ですむものを使っているから、洗髪にかかる時間も最小限だ。
毎日の掃除は欠かさないが、平日の食事作りはがんばらないのが奥野流。と言っても食を疎かにしているわけではない。前夜にある程度下ごしらえはしておくが、奥野さんのお助け商品は、お惣菜の「おかん」。
「おかん」は小さな惣菜パックで、無添加の優しい味だ。会社が契約をしていて、リラックスルームに常備されている。お昼に食べることもあれば家に持ち帰ることも。これも提案制度で採用されたものだそうだ。
帰宅後すぐに食べたがる子ども一人分にぴったりの量なのがありがたい。味が濃すぎる時にはほかの食材と合わせて、味を調整する。
「無添加なので安心ですし、食材を買っても少人数の家族では食べきれないこともあるので、『おかん』は重宝しています」。
取材日は、北海道の社長の親戚から定期的に野菜の届く日だった。新鮮なアスパラガスと鶏肉の炒め物、「おかん」のかぼちゃの煮付けでその日の奥野家の夕食の献立は決まった。
効率よく仕事を終えて、時には「30分だけね!」と決めて同僚と会社の帰りに飲む。週末は社員と社員の家族も巻き込んでBBQやいちご狩りなどのイベントを自ら企画する。
何をやるのも積極的な奥野さんは、「だって、ママになったから遊ぶのを我慢していたら寂しいじゃないですか。やりたいことは我慢しません」ときっぱり。「30分だって、自分の好きなことをやれば、満足できちゃいますよ。『今日は飲んじゃった!』ってね」と笑顔を見せた。
とても楽しく、人生をめいっぱい豊かに生きているという印象の奥野さん。それはフルタイムワーママであってももちろん可能なことだし、そうあるべきだ。
ワーママを支援する会社のあり方、そしてその会社を通して自分を成長させていく生き方について改めて考えさせられる取材となった。
Column
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2015.06.25(木)
文・撮影=HITOMINA