見えないものを見出す試み

(C) Takashi Homma Courtesy of Dazaifu Tenmangu Shrine, Fukuoka, TARO NASU, Tokyo

 学問の神・菅原道真公を祀る太宰府天満宮はかねて、文化庇護の活動に取り組んできた。近年はアーティストに滞在制作してもらうアートプログラムを継続。

 今回招かれたのは写真家ホンマタカシ。成果発表の機会として宝物殿内展示室などで個展を開催中だ。

 テーマは「見えないものを見る」。巨大ピンホールカメラでの撮影も敢行した写真家が、千百余年の歴史を紡ぐ境内で見たものとは? ぜひ確かめてみたい。

太宰府天満宮アートプログラムvol.9
『ホンマタカシ「Seeing Itself─見えないものを見る」』

会場 太宰府天満宮(福岡・太宰府)
会期 2015年4月26日(日)~8月30日(日)
料金 一般400円(税込)ほか
電話番号 092-922-8225
URL http://www.dazaifutenmangu.or.jp/

山内宏泰(やまうち ひろやす)
ライター。美術、写真、文芸その他について執筆。著書に『写真のフクシュウ 荒木経惟の言葉』(パイインターナショナル)、『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)など。「写真を読む夜」「provoke project」など写真に関するイベントも定期的に開催。

Column

山内宏泰のこの1枚に会いたい!

美術、写真、文芸その他について執筆するライター、山内宏泰さんがナビゲート。いま見逃せない美術展をテーマに沿ってご紹介する、アートの“ななめ歩き”の提案です。

 

2015.06.20(土)
文=山内宏泰

CREA 2015年7月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

いつ行ってもいいね、ハワイ

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いつ行ってもいいね、ハワイ

定価780円