「夢見るテレーズ」(1938) Courtesy The Metropolitan Museum of Art (C) Balthus
20世紀の美術史のなかでひときわ特異な画家として知られるバルテュス。「バルテュス:猫と少女たちー絵画と挑発」と題された彼の回顧展がニューヨークのメトロポリタン・ミュージアムで開催中だ。
バルテュス(本名はバルタザール・クロソウスキー)は1908年にパリで生まれた。両親はともにポーランドの貴族階級の出身で、父親は美術史家で画家、母親も画家という芸術的に恵まれた環境で育った。ちなみに兄のピエール・クロソウスキーは作家、思想家で多くの著作を残し、母親のバラディーヌ・クロソウスカは、詩人リルケの晩年のパートナーでもあった。
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