深夜の東京には“どこでもドア”が開いている。中華、タイ、中南米、韓国、果てはボーダレスな店まで、異国への道は自由自在。今宵、ごはんで異郷の旅をしよう。時間など、忘れて。本気でお役立ちの「深夜でも鉄板で、おいしいエスニック」店を、一挙ご紹介!

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◆ 髙野【武蔵小山】

ディープな“ムサコ”に潜伏して味わう本格中華

卵と木耳の炒め物(手前左)700円は卵2個にたっぷりの出汁を含ませてふんわり仕上げた逸品。春巻き(手前右)500円、野菜のあんかけ焼きそば900円。

 昭和の雰囲気を色濃く残す、武蔵小山の飲み屋街の一角。隠れ家的な外観だが、臆することなかれ。こちらは本格的な和食と中華が“2本立て”で楽しめる自由度の高い居酒屋。旬魚の刺身や焼き物を味わいながら、シャキシャキとした歯ごたえの野菜炒めや、色よく揚げた春巻きが同時にいただける。

店主・髙野君則さん。夜がふけるほど、お客で賑わう。

 店主の髙野君則さんは一見強面に見えて、丁寧な接客と確かな腕前に信頼が厚く、常連やリピーターも多数。多彩な中華料理と充実する焼酎に空腹も癒されて、ディープな魅力にハマるはず。

店の入り口は、裏路地の壁が青いビルのさらに奥。小さな看板を目指して。

髙野
所在地 東京都品川区小山3-17-7 池萬ビル1F
電話番号 03-6805-2232
営業時間 19:00~翌2:00(L.O.)
定休日 木曜
座席 11席(うちカウンター7席)
メニュー 鶏のから揚げ 800円、焼酎 600円~
※カード利用不可、ノンアルコールでの利用可、カウンター席あり

2015.05.22(金)
文=粂 真美子、山田貴美子
撮影=菊地和男、河合 綾

CREA 2015年6月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

夜ふかしのすすめ

CREA 2015年6月号

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夜ふかしのすすめ

定価780円