Magnificent View #593
ヴィランドリー城(フランス)
(C) Garry Black / Masterfile / amanaimages
ヴィランドリー城は、ロワール渓谷に残る美しい古城。建物が完成したのは1536年、ロワール渓谷最後のルネッサンス様式の城でもある。
城そのものよりも知られているのは、ご覧の庭園。幾何学模様に整えられた植木にはそれぞれ意味があり、「優しい愛」や「熱烈な愛」「移り気な愛」「悲劇的な愛」などがイメージされているという。その演出は緻密で、「悲劇的な愛」のエリアでは、愛のライバル同士の決闘に用いられた短刀と矛を植木で表現し、夏には決闘で流された血を象徴する赤いバラも咲くようになっている。
一時期は、城の持ち主がここを公園にしてしまったため庭は荒廃したが、20世紀初めに所有者となった現オーナーが往時の姿を見事に再現。城のテラスからは、この美しい庭全体とロワール川を一望することができる。
文=芹澤和美
