10年たっても愛せる永遠のスタンダードが気になります。次の年には魅力を失う、気まぐれな一過性の流行ではなく、ライフスタイルに寄り添うアイテムをニューヨークで探しました。

 ニューヨークの最新ショップで見つけた、上質でモダンなものに宿る新しいネクストスタンダードなスタイルをご紹介。

» 第1回 「ファイブストーリー・ニューヨーク」
» 第2回 「ジ・アパートメント・バイ・ザ・ライン」
» 第4回 「デレク ラム 10クロスビー」

La Garçonne (ラ・ギャルソンヌ)

eコマースで人気のセレクトショップがリアル店舗をオープン

NYらしいロフト風の店内にはインテリア系のアイテムも展開。

 eコマースで人気のセレクトショップ「ラ・ギャルソンヌ」がNYのトライベッカ地区に初めてのリアル店舗をオープンした。お店のコンセプトについて、クリエイティブディレクターでありショップの創始者であるクリス・キムは「ハイブランドから新進デザイナーまで、私たちのモダンなライフスタイルに必要なアイテムをファッションはもとより、インテリアグッズまで幅広く揃えています。

 初めての店舗はウィンドウディスプレイも看板もない、どちらかといえば控えめな佇まいのショップですが、空間の中でファッションと私たちの日常生活がどう混じり合うかというのを表現しています」と説明する。

話題のファッション誌や写真集などが見つかるコーナー。

 セレクトは「マルニ」や「コム デ ギャルソン」などのハイブランドから「シモーネ・ロシャ」のような新進、そしてオリジナルのライン「ラ・ギャルソンヌ・モダン」も展開。

 オリジナルはクリス自らがデザインしており、「マニッシュなスピリットとエフォートレスなスタイルを持つ、エッセンシャルなコレクション。クラシックなシルエットをベースに素材やデザインで新しさを出しています」という。シンプルで上質なカシミアのセーター、フィットや色出しにこだわったパーフェクトジーンズなどに、旬なデザイナーのアイテムを合わせる、そんなスタイルがこの店の特色といえそうだ。

黒や白、ネイビーなどニュートラルトーンのアイテムが中心のセレクト。

2015.05.04(月)
text=Akiko Ichikawa
photographs=Masahiro Noguchi

CREA 2015年5月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

10年、ずっと好きなもの

CREA 2015年5月号

センスのいい人のショッピングマニュアル
10年、ずっと好きなもの

定価780円