春から初夏が旬の新玉ねぎのメニュー

ビストロのディナーコース(5,400円・8,640円)の温菜の一皿として5月末まで楽しめる「淡路坪井農園の玉ねぎとキントア豚のチョリソー」。アラカルトは1,944円。ローストした玉ねぎの皮を一枚ずつ丁寧にはがして、皮と皮の間にキントア豚のチョリソーのスライスをはさみ、元の形にもどして全体をもう一度ロースト。玉ねぎを3日間乾燥させて作る自家製のスイートオニオンパウダーをアクセントに添えて仕上げている。

 春から初夏にかけては、新玉ねぎのシーズン。

 シェフのイチオシは、淡路島の坪井農園でとれる極上の甘味をもつ新玉ねぎと、ピエール・オテイザさんが絶滅から救った100%純血のバスク豚「キントア豚」にパプリカを加えて作ったスパイシーなチョリソーを合わせてローストした「淡路坪井農園の玉ねぎとキントア豚のチョリソー」だとか。「坪井農園の玉ねぎは余分な水分がなくて常温でも腐らず、甘味の強さが特長。新玉ねぎは実に瑞々しく、ローストすることでさらに香ばしい甘味が深まります」とのこと。いただいてみると、新玉ねぎの甘味とチョリソーの脂身の旨味、塩気、スパイシーさが絶妙です。

 期間中は、このほかにも、サラダ、お料理やスープなど、様々なスタイルで新玉ねぎが楽しめるそう。

 また、生で食べられるのは今のシーズンだけの国産グリーンピースやイチゴを使ったデザートも味わいたい一品。

 グリーンピースのムース、アイスクリーム、メレンゲ、サブレを盛り合わせ、フレッシュなイチゴとイチゴジュレを添えた一皿なんて、なかなか他所では食べられません。グリーンピースの豆をゆでて裏ごしし、ホワイトチョコレートと合わせたムースはフルフルの食感で、甘さ控えめ。トッピングされた生のグリーンピースはプチプチで、この時期だけしか味わえない、特別な喜びを感じさせてくれます。

シェフパティシエが厳選した旬の「とちおとめ」の甘酸っぱさと瑞々しさが広がる、5月10日までのデザート「ヴァシュランフレーズ」1,296円。ヴァシュランとはメレンゲ、生クリーム、バニラアイスで王冠型に仕上げたフランス菓子のこと。旬のフレッシュなイチゴに、甘酸っぱいソルベと、イチゴの果肉感を残したソース、バニラアイスや砕いたメレンゲと合わせるのが「ピルエット」スタイル。ビストロではランチとディナーで、カフェではディナーで楽しめる。

ピルエット
所在地 東京都港区虎ノ門1-23-3 虎ノ門ヒルズ ガーデンハウス1階
電話番号 03-6206-6927
営業時間 ビストロ 11:30~14:30LO、18:00~21:30LO(土日祝17:30~21:00LO)/カフェ11:00~22:00 LO (土日祝~21:00LO) ※15:00~17:00ティータイム/エピスリー 11:00~23:00(土日祝~22:00)
メニュー ビストロ:ランチ3,240円~(週末4,104円)、ディナー5,400円~ カフェ:ランチ1,200円、ディナー単品540円~(すべて税込)
URL http://www.pirouette.jp/

小松めぐみ (こまつ めぐみ)
東京都生まれ。食い道楽の親の影響で、10代半ばにして料理に目覚める。大学卒業後、出版社勤務を経てフリーランスに。2000年に独立し、主に雑誌で飲食関連の記事を編集している。

Column

小松めぐみの“キレイになれる”レストラン

食べてキレイになれる一皿、見て美意識が刺激される一皿や、そこに行くためにはキレイにしなきゃと思えるレストラン。キレイのモチベーションを高めるお店や料理を、フードライター歴13年の著者がご紹介。

2015.04.14(火)
文=小松めぐみ
写真=CONTRAIL