あなたには「理想の肌」がありますか? それは、どんな肌? 明確な目標を持って取り組めば、スキンケアの結果は違ってくる。

 ビューティーサイエンティストの岡部美代治さん、美容コーディネーターの弓気田みずほさん、美容家の小林ひろ美さん、3人のスキンケア賢者による理論と具体策を参考に、新しいスキンケアを始めてみよう。

 第1回目は理想の美肌と、賢者によるスキンケアの金言をご紹介します。

» 第2回 綾瀬はるかのような「ゆで卵肌」
» 第3回 石原さとみのような「羽二重餅肌」
» 第4回 滝川クリステルのような「陶器肌」

なりたい肌をイメージする意識こそが美肌を叶える

 2015年がスタートした。年が改まり、新しいことを始めたいと思っている人も少なくないはず。そこで提案したいのが、「なりたい肌」を目指したスキンケアに切り替えること。

 「なりたい肌」というと、リキッドで作るツヤ肌、繊細なパウダーで作るセミマット肌などベースメイクで叶えることだと思いがちだけれど、昨今のベースメイクは「薄づき」で「素肌感」のある仕上がりが主流。土台となる素肌がその方向にないと、理想の肌を実現することが難しくなってきている。

 スキンケアで理想の肌を作ることができるのか、知識の豊富なスキンケア賢者に尋ねると、3人全員が「もちろんです」と力強く即答してくれた。

 「美肌を司るのは意識(マインド)」だと、小林ひろ美さんは言う。「意識がリーダーとなった上で、“内外美容”で体の内側をしっかり巡らせ、外側をしっとりと水分と油分で満たす。この“三位一体”により、美肌作りのスピードと完成度がより極まるのです」。

 岡部美代治さんも「具体的なイメージを持ってスキンケアを選び、使うことで効果は違ってきます」と話す。脳でしっかり意識することや、明確なヴィジュアルイメージを持つことが、肌作りの推進力となるというわけだ。

まずは自分の理想とする美肌のタイプを考える

 今回は具体的に、方向性の異なる3つの理想の肌を考えてみた。

 ハリがありヘルシーな印象の「ゆで卵のような肌」。柔らかく色気のある「羽二重餅のような肌」。クールビューティな「陶器のような肌」。

 見た目や質感を表すモノをイメージしてもいいし、「テレビや雑誌によく出ている“旬の人”の肌を目標にすると、彼女たちを見るたびに意識が高まるのでお勧め」(岡部さん)というアドバイスも。

 また、「自分を基準にした“自己ベストの肌”を目標とするのも効果的」だと、弓気田みずほさんは話す。「たっぷり眠った翌朝の肌、または3年前の肌など、一番良い状態の肌を目標とすると、今の自分の肌と向き合った上で、前向きなお手入れに臨めるはずです」

 美肌は、一朝一夕にはならず。毎日の積み重ねだ。マンネリ気味だったスキンケアを、なりたい肌を意識し、ポイントを押さえてお手入れすれば、肌は必ず応えてくれる。1年後、肌が確実に変わった実感を得られるよう、今、始めよう。

2015.01.29(木)
文=増本紀子(alto)
撮影=池田 保

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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