怖いけどすごい肌診断が本当にスキンケアに反映される時
2「スキンプロファイラー」で肌状態を解析、今の肌に最適なプリセラムとベースセラムをブレンドして使う新発想の美容液。リプラスティ プリスクリプツ 全6種 15ml+15ml 50,000円/ヘレナ ルビンスタイン
あなたは“自分の肌のこと”、どのくらい知っているのだろう。「自分を見られないのは世界で自分だけ」という格言があるけれど、外見だってまったく同じ。自分の姿は鏡でしか見られない。自分の後ろ姿なんて鏡があっても見られない。こんな理不尽なことはないが、だからこそ人間性の良し悪しも外見の美醜も、自分のことをどこまで知っているかにかかってくるのである。
ましてや肌は“生きもの”で、脂性肌だと思っていたらいつの間にか超乾燥肌になっていたりするし、ニキビひとつの原因が、一体どこからどう出てきたものなのかわからない。そして明日何が起きるか、来年肌がどうなっているのかもわからない。肌はもともと神秘だが、自分の肌とここまで長く付き合ってきたのにわからないことだらけだなんて!
だから“肌診断”というものが美容のひとつのカギとなってきたわけだが、これがけっこう厄介で、精密さを求めるほど大がかりな機器となり、使える場面が限られる。逆に手軽に使えるものは大したことが測れない。当然のことながら、そういうジレンマがあってなかなか定番化しなかった。ましてや店頭では肌診断に1時間以上かかったり、その場で結果が見えなかったりすることもあり、一度体験するともう二度目はいらないかな……となりがちだった。あまりにニーズがないから、一向に進化もしないという悪循環。
2014.12.03(水)
文=齋藤 薫
撮影=吉澤康夫