1983年の発売以来、コラーゲン研究の最新知見を盛り込んで進化を重ねてきた資生堂の主力スキンケアシリーズ「エリクシール」。2006年から「エリクシール シュペリエル」とネーミングを変え、ラインナップも充実。この秋には9回目となるリノベーションを果たし、中身もパッケージも新たに登場。すでに発売されているのだけれど、今回のバージョンアップはかなり大掛かりで効果の期待も大! 冬に向けて新しいスキンケアを探している人はぜひチェックしてみて。

とろみ具合や仕上がり感が異なる3つのテクスチャー(I:さっぱり、II:しっとり、III:とてもしっとり)があり、肌状態に合わせて気持ちよくケアできる。アクアフローラルの香りもうっとり。化粧水と乳液には詰め替え用も登場。右から:エリクシール シュペリエル リフトモイスト ローション W(医薬部外品)I・II・III 170ml 各3,000円、同 エマルジョン W(医薬部外品)I・II 130ml III 45g 各3,500円(すべて税抜価格)/資生堂

コラーゲンを“与える”から“つくる”へ、さらなる攻め!

「コラーゲンは年齢とともに減っていくから与える?」今回のパワーアップのきっかけはユーザーのこんな声にあったのだとか。これまでのエリクシールのアプローチとしてはコラーゲンを生み出す線維芽細胞の働きをサポートするとかコラーゲンを丈夫にする、コラーゲンが劣化するのを食い止めるといったものだったけど、これからは「コラーゲンをつくる」ケアへ。新エリクシールの大きな進化がココ!

 その鍵を握るのが3つのコラーゲン。ひと言でコラーゲンといっても種類がいろいろあって、肌のハリに深く関わるコラーゲンI型・IV型・VII型に狙いを定めて働きかけるのがポイント。それも、肌を奥から支える真皮レベルから潤いを作り出す表皮、見た目の美しさを決める角層まですべてにアプローチできるのだから頼もしい。さらに美白有効成分“m-トラネキサム酸”が配合され、肌色悩みにも対応。ハリを高めて明るさと透明感を引き出し、肌表面をなめらかに。まさに大人の肌におすすめのデイリーエイジングケア。

 なかでも注目なのが化粧水と乳液。どちらも肌質や好みの使用感で選べる3タイプが揃っていて、一緒に使うことで肌のバリア機能と保湿機能を強化して表情による角層の“折れ線”を防ぐ効果が。要するに潤いでヒタヒタに満たして肌をピンと張らせ、シワシワに見えないハリ肌を叶えてくれるわけ。乾きがちな肌にも吸い込まれるようになじみ、みずみずしい潤い感がずっと続く。これなら忙しい人も気軽に日常ケアに取り入れられるはず。

 冬は乾燥との闘い→乾いた肌はハリ不足を招く→ハリ不足はシワ・たるみを呼ぶ。エイジング連鎖を断ち切るためにもこのコンビから試してみて!

吉田昌佐美(よしだ まさみ)
美容ジャーナリストの先駆者的存在。製品の特徴を的確にとらえた美容記事から、生活や精神のあり方まで含めた、まったく新しい美容論で多くの女性を魅了。CREA本誌では、毎回1つのブランドの魅力・実力にディープに迫る「吉田昌佐美のブランド魂発見!」を好評連載中。

Column

吉田昌佐美の“早出し”ビューティ裏ばなし

泣く子も黙る美容界のご意見番が、「これは面白い!」と認めた新作やビューティネタを出し惜しみなくご紹介!

2014.12.07(日)
文=吉田昌佐美