ディオールってさりげなく凄いファンデを出してくるから目が離せない。今回の「ディオールスキン ヌード エアー フルイド」もそう。その名の通り、空気のように軽やかで素顔のようなヌードスキンを叶えるフルイド(リキッド)ファンデーション。「ファンデは苦手」という人にイチオシ。これまでのファンデのイメージが変わるから!

適量が取りだせるスポイト式。みずみずしいテクスチャーでサッと塗るだけで肌にピタッと密着し、透明感あふれるツヤ肌に。疲労感やストレス、大気汚染などのダメージから肌を守り、健やかなコンディションをキープ。ディオールスキン ヌード エアー フルイド SPF25・PA++ 全4色 30ml 6,300円/ディオール

肌への負担がなく、つけていた方が肌の調子がイイ

 今回のファンデのキーワードとなったのが“肌が呼吸する”ということ。毛穴をふさぐようなタルクを一切含まず、揮発性オイルを絶妙に組み合わせることで、何もつけていないような軽さと生き生きとしたツヤ肌を実現。とにかくテクスチャーがユニークで、するするのびて一瞬にして肌と一体化。表面はサラリとしているのに乾いた感じはまったくない。毛穴の凸凹やキメの乱れがみるみる目立たなくなって肌全体がふわっと明るくなる。ソフト フォーカス効果とパーリーなグレーズ ピグメントの働きによるものらしいけど、素肌っぽいのに見た目が格段にキレイ! 1枚仕立ての肌に仕上がるから少々崩れたとしてもまったくバレないし、時間が経ってもくすみにくい。

 そのうえトリートメント効果が高いのが強み。新たに投入した「オキシジェン テクノロジー」の主要成分は高濃度酸素を含む植物オイルで、肌につけている間じゅう酸素を細胞に送り込んで、肌を深部から活性化してくれるという。また、6種類の必須脂肪酸をバランスよく含むクランベリーオイルなどが、ダメージやストレスを受けた肌をケア。潤いを保つというレベルではなく、使い続けるほどに肌本来の機能を上向きにしてくれるのだからありがたい。

 大人の肌の場合はどうしてもカバー力頼みのチョイスになりがちだけど、こういう「肌をラクにしてくれるファンデ」の存在って重要。厚塗りから脱出したいと思っている人はぜひ試して欲しい。吸いつくようにフィットする超薄膜だから仕上がり感も調整しやすいし、重ねても肌を覆うような膜感はなし。つけ心地も仕上がりもケア効果も日本人女性のニーズにぴったりでヒットの予感!

 今回はルースパウダーとパウダーコンパクトも発売に。半透明のミネラルパウダーを豊富に配合したルースパウダーはスキンケア効果にも優れ、瞬時に上質な肌に変える仕事人。特にピンク系(012)の透明感あふれる仕上がりは圧巻の美しさ。フルイドファンデとセットで使えばダメージから肌を守る効果もアップ。春夏ファンデへの切り替えを狙っている人はチェックしてみて。

吉田昌佐美(よしだ まさみ)
美容ジャーナリストの先駆者的存在。製品の特徴を的確にとらえた美容記事から、生活や精神のあり方まで含めた、まったく新しい美容論で多くの女性を魅了。CREA本誌では、毎回1つのブランドの魅力・実力にディープに迫る「吉田昌佐美のブランド魂発見!」を好評連載中。

Column

吉田昌佐美の“早出し”ビューティ裏ばなし

泣く子も黙る美容界のご意見番が、「これは面白い!」と認めた新作やビューティネタを出し惜しみなくご紹介!

2015.04.13(月)
文=吉田昌佐美