おしゃれが楽しくなる春。メイクアップにも新色や新製品が続々登場してワクワクしますよね。この春はリップアイテムのトピックスが結構多くて、今回取り上げるのもそのひとつ、シャネルの「ルージュ ココ」です。ブランドの創始者であるココ マドモアゼルのココ(COCO)を掲げたまさにシャネルのアイコニックな口紅。フォーミュラもカラーバリエもぐんと進化してお目見えですぞ。

人気のピンクやオレンジをはじめ、かっこいい大人ベージュに女らしいレッド、スタイリッシュなプラムなど“使える”おしゃれカラーがいっぱい。「口紅をちゃんと使うのは初めて」という人は肌なじみのよいローズウッド系(432、434)をチェックしてみて。ルージュ ココ 全24色 3,800円(税抜)/シャネル

とろけるようになじんで瞬時にうるうるの美唇に

 その違いは唇につけた瞬間からわかるはず。とにかく塗り心地がなめらか。唇に当てるだけでとろけるようになじんで鮮やかな色とうるおいで包んでくれる。ベタベタした感じがまったくなくて、何もつけていないような軽やかさ。新しいルージュ ココの開発では塗り心地や使用感、発色や質感、仕上がりの美しさや持ちなど、すべてにおいてパーフェクトを目指して33回の改良を重ね、19回のテストを実施したというからこだわりも半端じゃない。

 かくして誕生したのが“イドゥラ ブースト コンプレックス”という新しいフォーミュラ。

 するするとのびる特殊なワックスと、唇に深いうるおいと栄養を与える3つの植物によるボタニカル バター、さらにポリマー フィルムやシリコン粒子を絶妙に組み合わせることで、独特のとろけるようなテクスチャーとふっくらなめらかな仕上がりが生まれるのだとか。しかも、つけたてのうるおいがずっと続くから嬉しい。

輝きが違う! ナチュラルも大人っぽくも自在の24色

 今回の「ルージュ ココ」はカラーバリエーションも見事。肌なじみのよい使いやすい色が揃っていて、繊細な輝きがすごくキレイ!

 このフォーミュラあってのきらめき感だと思うけど、色ごとにピグメント(光の粒子)が計算されているから、スティックで見たときの色と唇につけたときの(唇の色素の濃さによっても)発色が微妙に違う。だから、色選びするときは実際に唇に塗って試すのがおすすめ。意外な色がめちゃめちゃイイ色に出たりするから、それもまた楽しみかも。

 「口紅って仕上がりが重い感じ」、「しっかり発色するからお化粧しました風になる」という声もあるけれど、そんなイメージを変える1本になると思う。心機一転の季節でもある春。新しい口紅、新しいカラーで自分の新しい魅力をアピールしてみてはいかが?

吉田昌佐美(よしだ まさみ)
美容ジャーナリストの先駆者的存在。製品の特徴を的確にとらえた美容記事から、生活や精神のあり方まで含めた、まったく新しい美容論で多くの女性を魅了。CREA本誌では、毎回1つのブランドの魅力・実力にディープに迫る「吉田昌佐美のブランド魂発見!」を好評連載中。

Column

吉田昌佐美の“早出し”ビューティ裏ばなし

泣く子も黙る美容界のご意見番が、「これは面白い!」と認めた新作やビューティネタを出し惜しみなくご紹介!

2015.03.29(日)
文=吉田昌佐美