現代の女性にはたくさんの役割がある
どんなコーディネートにしたいのか? どんな女性像にひかれるか? も整理しつつ、現代の女性はたくさんの役割がありますから、現在のライフシーンと、クローゼット内の洋服のパーセンテージが合っているのか、ということも整理してください。
まずは、「仕事のシーン」。
1 内勤の日(少しカジュアルでもOK)
2 外部の方との打ち合わせ(スーツでは堅い印象?)
そして「ママ・妻のシーン」。
3 子どもと公園
4 近所への買い物(ワンマイルウエア)
5 家族みんなでちょっとお出かけ
こんなライフシーンの場合、それぞれのシーンが全体の何パーセントをしめているか? ということです。
例えばフルタイム勤務のママであれば1は60%くらい。なのに、勤務できる衣類が20%程度しかなく、生活の10%程度にしか満たない4がクローゼットの50%を占めている! そんなクローゼットでは、やはり毎日着る服が無いとストレスフルになります。
わかりやすい例で言えば「子どもを幼稚園に送り迎えするようになり、毎日の着こなしがストレス」とご相談を頂いた方のクローゼットは、子どもが乳児期に家でのんびり過ごしていたユ○クロのルームウエアと、以前勤務していた時のスーツがほとんどで、幼稚園に着ていける服が3着ほどしかなかった! というケースも。
「ワーキングマザーになっていいものか? 子どもと一緒に過ごす時間を大切にすべきか?」そんなお悩みを持つキャリア女性は、仕事服が2着、あとは子どもと公園に行くときの服がほとんど! 毎日仕事に着ていく服が無くてお悩みでした。
また、5の“ちょっとお出かけ服”が、結婚式の二次会仕様などのパーティー服しか無く、家族で素敵なレストランへ出かけてお食事、なんていうシーンに困るという方もいました。
このように、毎日の生活のシーンと、クローゼット内のバランスが合っているかどうかを検討してみて下さい! クローゼットの整理をする際、ただやみくもに洋服を処分するだけではなく、生活のシーンに必要な衣類を購入することで、他のものが処分しやすいこともあります。
「着る服が無い……」という悩みは、自分のライフスタイルとは合わない服ばかりをクローゼットに溜め込んでいるからかもしれませんよ!?
Column
鈴木尚子のもっと心地いい収納スタイル
CREAのインテリア特集に収納エキスパートとして登場し、“収納ベタ”読者にズバリ適切アドバイスを施した片付けのプロ、鈴木尚子さん。「実は片付けが大の苦手だった」鈴木さんが、結婚・出産を機に見つけ出した片付けの極意とは? 理想の空間や暮らしに近づいていく整理術とは? ご自宅のプライベートフォトを添えて、分かりやすくご紹介します。
2014.08.17(日)
文・撮影=鈴木尚子