1回だけ「かわいい?」って聞かれました(笑)。ほんまはもう1頭迎え入れたくて。ホウシャガメも飼ってみたいんですけど、ワシントン条約で禁止されてからは国内で飼っているブリーダーさんを通してじゃないと手に入れる方法がなくて、すごく高額なんです。
人間の欲望と動物の幸福について考える
――今出たワシントン条約は、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約ですよね。所有したいという人の欲望を抑えるのは難しいですが、種の保全も大切です。その辺りを、辻さんと一緒に考えてみたいなと思うのですが。
それって、異国で無理して過ごすのはどうなのか、ということですかね。
――それもありますが、多くの人間が欲しいと思うことによって、動物の不幸も招いてしまう可能性がありますよね。特に野生動物の場合、専門の獣医師が少ないですし、飼育に関しても専門的な知識が必要になる。安易にペットにしたいと思う人が増えると、人気があるならと金儲けのためだけに密輸する人が増える可能性もあります。
あぁ、それは絶対にダメです。価値が上がると、その分、犯罪も増えるということですよね? この件に限らず、悪いヤツのために新しいルールを作らなあかんってなんなんやろうなとは思いますけど、価値をなくすことができないものならば、罰を増やすしかないんでしょうね。今悪いことをしてる人をやめさせるのは難しいかもしれないですけど、厳しい罰を作って、これからそういうことをやる人を増やさないようにすることも大事なんかなと思います。
――もしくは、生息地で動物や植物を守ることが観光資源になるなど、別の価値をつけることも大事になるかもしれないですね。辻さんのように飼育環境はもちろんのこと、どれくらい生きるのかを調べて、本当に飼えるかどうかをきちんと検討して計画的に責任をもって迎え入れることも大事だと思います。
そうですね。それこそホウシャガメもそうですけど、インドホシガメとかも登録票がないと飼えなくなっているじゃないですか。そういう種を増やして、ペットは必ず登録しないといけないだとかマイクロチップを義務づけるとかの管理も大事になってくるんでしょうね。
――難しい問いかけに答えていただき、ありがとうございます。最後に、辻さんにとって、きーやんとどんでんがどんな存在かを聞かせていただけますか。
僕、甥っ子と姪っ子がいるんですけど、イタリアに住んでるんで、1年に1回、夏に1カ月くらい京都に帰ってくるんです。毎年11カ月ぶりに会うんで、最初はちょっと気まずさもあるんですけど、1カ月でめっちゃ仲良くなって。めっちゃかわいいんですけど、その2人に迫りつつあるというか。それくらいの愛着があります。かわいいですし、長生きしてほしいですね。
Column
お笑い芸人の“うちの子”紹介
今をときめくお笑い芸人たちが愛すべきペットとの生活を語ります。飼い始めたきっかけやその子のチャームポイント、可愛い! と思う瞬間や彼らとの暮らしのなかで気づいたことなど、たっぷり語ってもらいました。しゃべれども、しゃべれども、ペットへの愛は尽きないようです。










