コース料理って前菜、スープ、メインって進んでいきますけど、前菜までは案外ゴマかせるんです。で、スープぐらいまでくると“あ、この店、あかんわ”とわかるわけですが、このお嫁さんはいきなりスープを出したようなもんです。

 自分たちの身につけたものにお義母さんが触るのは耐えられない、と言うてるわけです。こんなのと一緒に住んだら寿命縮めますよ。

 嫁姑の同居といえば昔は嫁の方がいびられましたけど最近は、姑のほうがしんどいんです。

上沼さんが明かした、2世帯住宅の思い出

 昔と逆なんですね。逆といえば、私も姑と同居してましたけど、ウチの姑は私の洗濯ものだけ取り込んでくれなかったんですよ。

 市場で買い物しているときに急に雨が降ってきましてね、慌てて家に帰ったら、お義母さんがいてて。「ああ、よかった。取り込んでくれたんだ」と思って、パッと外を見たら、私のパンツとブラジャーとパンストだけビショビショでぶら下がっていたんです。

 夫の服と自分の服は取り込んでいるのに。思わず「お義母さん、私のが……」と言ったら、「あら、気が付かなかったわ。恵美子さんのパンティは小さいから」。で、私のTシャツ1枚だけは取り込んでくれてる。芸が細かいんですよ(笑)。

 私も当時22でウブだったんで、本当に気付かなかったのかな、と引き下がったんですけど、その3日後ですよ。姑さんがふと「恵美子さんね、こんなパンツでちゃんと隠れるの?」と言うたんです。これを聞いて、なるほどな、あれはイビりだったんだな、とさすがに気付きました。

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