男鹿日本海花火(秋田県)

千輪(せんりん):一発の弾から小花がたくさん開くものを「千輪」といいます。また、小花が蝶々のような形で開くものを「群蝶」と いいます。昔から「千輪」は、「千輪菊」といい菊の花火を使います。現在では、それらの花火の玉名をイメージで名付けることもあります。皆さんはこの花火にどんな玉名を付けますか。

  この大会は2003年(平成15年)に始まった、今回ご紹介するなかで最も歴史が新しい大会ですが、花火のレベルは折り紙付きです。打ち上げを一手に引き受けている株式会社北日本花火興業は、「全国花火競技大会 大曲の花火」で数々の受賞歴がある実力派の花火師さんです。

 男鹿の花火は、愛の花火大会です。恋人や妻、夫への30秒のメッセージを添えて打ち上げる「メッセージ花火」を行なっていて、昨年の花火でプロポーズしたカップルが愛でたくゴールイン! そこで今年は、新たに「プロポーズ花火」のコーナーを設け、10号玉の花火とともに愛の思いを届けます。

 また、男鹿の花火をきっかけに結婚した方のうち抽選で10組を招待する企画も行なっていて、結婚のエピソードを募集しています。

 2014年の大会テーマは「星たちのウェディング~愛を感じて~」でした。「愛」をテーマに結婚式全体を花火ショーで表現。ワイドスターマインの幅400メートルを使った極上のエンターテインメントが楽しめます。

 また近くには男鹿国定公園があり360度の眺めが壮大な寒風山や、荒々しい日本海によって造形された奇岩奇景など、多くの観光名所も多くあります。

大会概要
【大会名称】 男鹿日本海花火

【開催場所】 秋田県男鹿市 OGAマリンパーク
【観覧席】 有料観覧席あり
【アクセス】 JR男鹿線男鹿駅下車、徒歩5分
【URL】 http://www.oganavi.com/hanabi/
【問い合わせ】 男鹿日本海花火実行委員会事務局
      TEL:0185-24-9142 FAX:0185-23-2424

泉谷玄作(いずみや げんさく)
写真家。1959年 秋田県に生まれる。花火の撮影をライフワークとする。現代美術作家、蔡國強(Cai Guo-Qiang)氏の依頼で、2002年MoMA(ニューヨーク近代美術館)主催の「動く虹」の花火や、2003年ニューヨークセントラルパーク150周年記念の「空の光輪」の花火などを撮影。著書に、『心の惑星-光の国の物語』(クレオ)、『日本列島 四季の花火百華』(日本カメラ社)、『静岡県ふくろい遠州の花火』(日本カメラ社)、『花火の図鑑』(ポプラ社)、『花火の大図鑑』日本煙火協会/監修 (PHP研究所)、『日本の花火はなぜ世界一なのか?』(講談社+α新書)など、花火に関するもの多数。日本写真家協会会員。

2014.07.14(月)
文・撮影=泉谷玄作