経済の中心地にそびえる「首都の王冠に輝く宝石」

 アヤラ通りとマカティ通りが交差するマカティ中心部に11階建ての2つのタワーがそびえるザ・ペニンシュラマニラ。壮大な噴水のファサードは街のランドマークとなっており、1976年の開業以来50年にわたり、温かく洗練されたサービスと快適な空間、そして最高級のダイニングを提供する場所として、国内外から多くの賓客を迎えてきた。“首都の王冠に輝く宝石”という愛称からそのステイタスの高さを窺い知ることができる。

 まず驚かされるのは、足を踏み入れるなり目の前に広がる開放的なラウンジ「ザ・ロビー」の光景だ。吹き抜けの天井では太陽をかたどった12メートルもの彫刻作品がゲストを見守り、大理石を豪華に使ったコロニアル調のインテリアとトロピカルな植物が南国の優雅な宮殿を思わせる。

 この空間でアフタヌーンティーやシグネチャーデザート“ハロハロハラナ”を味わう優雅なひとときは、マニラ滞在中に一度は体験したい。

 また、毎年華やかなデコレーションがフロアを彩るクリスマスシーズンも、マニラの人々の大きな楽しみになっているという。

 壮麗な“ザ・ペニンシュラスイート”などの客室のコンセプトは「タイムレス・フィリピーノ」。フィリピン産の貝や植物などを素材とするカーテンやパネルなどを備え、クラシックなフィリピンスタイルの空間を演出している。

 むろん、ベッドサイドで照明や空調など様々な機能の操作が可能なベッドサイドコントロールパネルといった、ザ・ペニンシュラホテルズならではの快適性も申し分ない。

 一方、ダイニングやバーも多彩だ。フレンチの「オールドマニラ」、豊富なインターナショナルビュッフェが人気の「エスコルタ」、アジアン料理の「スパイシーズ」と選ぶのに迷うほどだが、そんなゲストのために用意されているのが「カリナリー・ジャーニー」だ。

 「スパイシーズ」で前菜のアソート、「オールドマニラ」でメインの肉料理など、ダイニングを巡ってそれぞれのシグネチャーメニューを味わえるディナープランで、まさに“美味しいとこどり”。限られたステイでもザ・ペニンシュラマニラの味を満喫できる美食体験となることだろう。

The Peninsula Manila(ザ・ペニンシュラマニラ)

所在地 Corner of Ayala and Makati Avenues, 1226 Makati City, Metro Manila, Philippines
電話番号 +63 2 8887 2888/日本語での予約 0120 348 288
客室数 351
料金(1室) 12,400フィリピンペソ~(2名利用)
https://www.peninsula.com/ja/manila/5-star-luxury-hotel-makati

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。