この記事の連載
矢吹奈子さんインタビュー【前篇】
矢吹奈子さんインタビュー【後篇】

9月16日(火)から放送開始のドラマ「君がトクベツ」に出演する女優・矢吹奈子さん。HKT48の人気メンバーから、韓国のオーディション番組「PRODUCE 48」を経て、グローバルガールズグループIZ*ONE(アイズワン)のメンバーとして活躍し、現在は俳優業を中心に活躍中だ。
そんな彼女に、これまでのキャリアを振り返りつつ、ミュージカルという新たな挑戦についても伺った。
HKT時代、指原さんからいろいろ叱られました

私は小学6年生のときにHKT48に入ったので、思春期のほとんどをHKT48で過ごしました。だから、反抗期のようなときもあって、そのときに指原さんからアイドルとしてだけじゃなく、人として、いろいろ勉強させてもらいました。
同年代のメンバーと、ちょっと喧嘩っぽくなったときがあって、「自分が大人になるべきだ」と言われたんです。「いろいろ思うことがあっても、全部口に出すものじゃない」と……。指原さんとは同じグループの先輩後輩であり、家族と一緒にいるより長い時間を過ごしているから、まるで親と子みたいな関係性でもありました。
――いくら憧れの存在とはいえ、反抗期だった矢吹さんとしては、その言葉を素直に受け入れられましたか?
私がHKT48に入ったことで、指原さんは遠くにいる憧れの人から、身近に存在する師匠になったんです。尊敬する師匠の言葉だから、受け入れるのは当然だと思っていました。だから、指原さんに反抗するようなことはありませんでしたが、当時はいろいろ叱られましたね(笑)。
そのとき学んだことが教訓になっていて、例えば、つい感情的になりそうなことがあったときは一旦、自分の中で、ぐっと抑える。そういうことがいつの間にかできるようになったので、今でも指原さんにとても感謝しています。
2025.09.16(火)
文=くれい響
写真=平松市聖
スタイリング=松尾正美
ヘア&メイク=舩戸美咲