この記事の連載

 フードスタイリストの久保百合子さんによる、うつわレッスン。今回は、ガラスのうつわを特集します。涼やかなガラスのうつわ、日常生活に取り込むコツをあれこれと教えていただきました。

夏の“ガラスうつわ”レッスン【ボデガ篇】
夏の“ガラスうつわ”レッスン【ガラスの保存容器篇】


◆Vol.17 お話を聞いた人 フードスタイリスト・久保百合子さん

 『オレンジページ』や『きょうの料理』などの料理雑誌から、レシピ本などのスタイリングを手掛けて約30年のキャリアがある。シンプルかつ温かみのあるスタイリングにファンが多い。国内作家のものから外国のものまで、幅広くうつわを収集している。


夏の“ガラスうつわ”レッスン【7~10センチ程度の小皿篇】

 ガラスのうつわ、持っていて便利なものといえば、直径が7~10センチ程度の小皿もはずせません。夏の食卓を彩ってくれるのはもちろん、私は季節を問わず使うものもありますよ。

 ガラスの小皿といえば私はまず、和菓子を盛りたくなります。まだまだ続く残暑、水まんじゅうや水ようかんなど、涼を呼ぶお菓子はなんでもガラスの小皿と相性良し。熱いお茶の隣に添えることで、ひときわ涼しげな風情が感じられてきます。

 お菓子でいえば、私は洋菓子をガラスの小皿にちょこんとのせて、コーヒータイムに使うのも好きなんです。小さなカヌレ×ガラスの豆皿とコーヒーマグ、なかなかいい組み合わせじゃありませんか。小さなクッキーなどのプティフール、手割りしたチョコレートなどをのせるのもおすすめ。

2025.08.27(水)
文=白央篤司
撮影=平松市聖