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事務所の先輩・菅田将暉にお願いしたいこと

――初主演映画では、どんな学びがありましたか?

 何かを始めたり、行動する勇気がとても大切だということ。20歳になり、人と人との出会いや繋がりの尊さも感じています。自分で抱えるだけなく、誰かに頼ることで学びを得ることもあるんだ、と実感しました。なので、仕事についてだけでなく、プライベートに関しても、恥ずかしがらずに相談することも増えました。

――現在、かるた部員の与野草太を演じているドラマ「ちはやふる−めぐり−」も放送中ですが、将来の希望や展望について教えてください。

 日本の俳優といえば、山時聡真と言われるぐらいの存在になりたいです。事務所の素晴らしい先輩方のように、ひとつひとつの作品や役に、しっかり向き合っていきたいと思っています。謙虚な気持ちを持って、愛される人、愛される俳優でありたいですね。

――ちなみに、一番話する機会が多い先輩は?

 菅田将暉さんです。映画『CUBE 一度入ったら、最後』(2021年)と映画『君たちはどう生きるか』(2023年)、ナレーションをされていたドラマ「民王R」を含めると3回共演させてもらっているのですが、お会いするたびにいろんな質問をさせてもらっています。菅田さんから洋服をいただくこともありますが、20歳になったので、今度はご飯に連れていってほしいとお願いしてみます。

山時聡真(さんとき・そうま)

2005年6月6日生まれ、東京都出身。5歳より芸能活動を開始し、16年『ゆずの葉ゆれて』で俳優デビュー。 そのほか、映画『ラーゲリより愛を込めて』(22)、『君たちはどう生きるか』(23)※声の出演、『あのコはだぁれ?』(24)、『アンダーニンジャ』(25)、ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(23/NTV)、「民王R」(24/EX)などに出演。現在、日本テレビ系ドラマ「ちはやふる−めぐり−」が放送中。
写真:©2025 つなぐ映画「蔵のある街」実行委員会

『蔵のある街』

小学校からの幼なじみである蒼(山時聡真)と祈一(櫻井健人)と紅子(中島瑠菜)は、岡山県倉敷市に住む高校生。ある日、蒼と祈一は、紅子の兄で自閉スペクトラム症の恭介(堀家一希)が神社の大木に登って叫んでいる場面に遭遇。彼をなだめようと、花火を打ち上げる約束をする蒼だったが、紅子から怒りの言葉をぶつけられてしまう。紅子の涙に約束の重みを痛感した蒼たちは、約束通り街で花火を打ち上げるべく奔走する。
©2025 つなぐ映画「蔵のある街」実行委員会
https://kuranoarumachi.com/
MOVIX倉敷にて先行公開中。8月22日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開

〈衣装クレジット〉

ジャケット¥46,200/Wizzard(TEENY RANCH 03-6812-9341) パンツ¥108,000/peter wu(M 03-6721-0406) その他/スタイリスト私物

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2025.08.22(金)
文=くれい 響
写真=平松市聖
ヘアメイク=髙橋幸一(Nestation)
スタイリング=西村咲喜