高級時計ブランド「ブランパン」が海への想いを込めた特別イベントをブランパン ブティック 銀座で開催。ダイバーズウォッチの歴史を刻む「フィフティ ファゾムス」の新モデルを展示し、海洋保護活動の重要性を訴求した。

今回のイベントでは、新たに展開する38mmサイズのモデルや、マザーオブパール文字盤を採用した女性にもおすすめなモデルが注目を集めた。
1953年に誕生した「フィフティ ファゾムス」は、現代のダイバーズウォッチの原型となるロック機構付回転ベゼルなどの機構を備える。「ファゾム」とは水深の単位で、「フィフティ ファゾムス」は約91.45メートルを意味する。当時のダイバーたちが安全に潜水できる限界と考えられていた水深をネーミングに採用したことからも、このモデルが単なる時計ではなく、プロフェッショナルのための実用的な道具として開発されたことがうかがえる。

フランス海軍やアメリカ海軍など、世界中のプロフェッショナルダイバーから信頼を得てきた同コレクションは、70年以上にわたり進化を続けながらも、オリジナルモデルのデザイン哲学を継承している。会場には「フィフティ ファゾムス オートマティック」をはじめ、様々なサイズや素材のバリエーションが展示され、訪れた時計ファンを魅了した。
海を守る活動を支援するブランドの想い
ブランパンは長年にわたり、海洋保全活動に力を入れてきた。中でも、世界最大のダイビング教育機関であるPADI®(Professional Association of Diving Instructors)とのパートナーシップを通じて、「PADI海洋保護区プログラム」および「アダプト・ザ・ブルー」の創設パートナーとして協力関係を築いている。


イベントではPADIからゲストスピーカーとして、Sustainability Strategistの林詩琳氏が登壇。「アダプト・ザ・ブルー」プログラムについて説明した。これはPADIのダイブセンター・リゾートやインストラクターが保護したい水域をAdopt(保護)することを宣言し、継続的に海洋保全活動に取り組むプロジェクトだ。
また、PADIのAmbassaDiver™である東真七水氏も登壇し、水中ゴミ拾いの活動について語った。実際にダイビングを通じて海洋環境の変化を目の当たりにしている東氏の話は、参加者に海洋保全の重要性を強く印象づけた。


ブランパンの「フィフティ ファゾムス」は、単なる高級時計を超えて、海洋保全への強いメッセージを発信し続けている。このイベントを通じて、時計の美しさと機能性だけでなく、ブランドが持つ海への深い敬意と保全への情熱が伝わってきた。70年以上の歴史を持つダイバーズウォッチが、未来の海を守るための活動にも力を注いでいるという事実は、多くの人々の心に響くものだったに違いない。

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2025.08.12(火)
文=CREA編集部