「仕込み」をフル活用した昼ごはんと自作エナジードリンク

 その前に自分用の昼ごはん。親が先日、盛岡冷麺を送ってくれてたので、仕込んでおいたスライスきゅうり、鶏ささみのほぐしたの、だしトマトをのっけていただきます。それぞれがしっかり冷たくて、暑さに疲れた体に沁みる……。途中で黒酢をかけて味変するのがまた、おいしいんだ。

 酢といえばこの頃、「はちみつとりんご酢を炭酸で割って飲む」、というのにハマっている。久しぶりに飲んだら体がスカッとして、疲労感が軽減されたような感じが得られたので、起き抜けの一杯に。これのおかげかはわからないが、最近ちょっと調子がいい。

 はちみつは溶けにくいので、グラスにはちみつ大さじ1ぐらい入れて、炭酸をグラスの半分ぐらい加えたら、よーくかき回して混ぜる(ここ大事)。それからりんご酢をはちみつと同量程度加えて(酢が苦手なら少なめに)、さらに炭酸を適量。夏はこれと、麹の甘酒が私のエナジードリンクだ。

 食欲が落ちがちなこの季節、大事にしているのは、食事を抜かないこと。疲れて作る気も起きないときのために、カロリーメイトみたいなものも常備している。困ったらこれに一食頼ればいいや、というものをあれこれ用意しておくの、大切。食べないとすぐにパワーも落ちて、熱中症などにもかかりやすくなりそうで怖いのだ。

 暑さもこれからが本番。日々の食は命の用心、なんて言葉が思い浮かぶこの頃である。

白央篤司(はくおう あつし)

フードライター、コラムニスト。「暮らしと食」がメインテーマ。主な著書に、日本各地に暮らす18人のごく日常の鍋とその人生を追った『名前のない鍋、きょうの鍋』(光文社)、『台所をひらく 料理の「こうあるべき」から自分をほどくヒント集』(大和書房)、『はじめての胃もたれ 食とココロの更新記』(太田出版)がある。
https://www.instagram.com/hakuo416/

Column

白央篤司の帳尻あわせ食日記

外食が続いて栄養バランスが乱れてしまった、冷蔵庫の余り食材や消費期限が迫る調味料の使い方がわからない…体や台所をすっきりさせる“食の帳尻あわせ”のヒントを、フードライター・白央篤司さんが日々の食体験とともに綴ります。

2025.07.29(火)
文・撮影=白央篤司