マスカラを使えばわかる!
新生“ファシオ”の実力

アスリートの“美”を積極的にサポート
シンクロとフィギュアスケートの選手のメイク指導、大会への協賛を通してさまざまな支援を行っている。

 そして2014年1月、14年ぶりの大リニューアルを果たし、ロゴも一新して“ファシオ”となって登場。最初に触れた「テクニックよりテクノロジー」につながるわけだが、パッケージからして劇的な変わりっぷり。

「“スマート カジュアル”をコンセプトに、ファシオの核となる機能をよりわかりやすく、日常的な使いやすさを追求しました。パッケージはデザイン的に優れたものが多い文具を参考にしたり、大学の人間工学の先生にアドバイスをいただいて“持ちやすさ”“まわしやすさ”といった機能性が見えるシンプルな形に。ワンタッチで開けられるパウチ外装、ひと目で商品の特徴がわかるラベルをつけました」(湯地さん)

 スタイリッシュになって大人のファンが増えそう。目玉はやっぱりマスカラ。

「しなやかなカールが持続する“Wカール”、フサフサまつげに仕上げる“ボリューム”、ファシオ初のお湯で落とせる“ロング”の3種。50本以上の試作を重ね、それぞれの仕上がりに合わせてマスカラ液の処方やブラシを選定しました。シンクロの選手に練習中に使ってもらったところまったくにじまず、上向きまつげをずっとキープしていたんですよ! 3種合わせてファシオ史上最速で100万本突破の売り上げを記録しました」(湯地さん)

 機能性を突き詰めればコストは上がるはずなのに低価格のまま実現して、手にしたときも美しく。ファシオの職人気質な物づくりに改めてびっくり。日焼け止めも使用感や使い勝手が考えられているし、5月にはBBクリームが登場。

「“スマート カジュアル”をさらに進化させて幅広い年代の方の化粧ポーチに必ずファシオが入っているようなブランドでありたいと思っています。今年後半に向けて新しいラインナップを準備しているのでお楽しみに」(湯地さん)

 もしかしてメイクに必須の……? 新生“ファシオ”、絶対にマークですぞ!

湯地知子さん
コーセー コンシューマーブランド事業部 商品企画課
入社以来、ファシオの企画を担当。今回のブランド リニューアルではコンセプトから商品企画まで中心的な役割を担う。“日常”に目を向けたアイデアを取り入れ、ファシオ独自の商品を数多く生み出している。

吉田昌佐美
キャリア35年の美容ジャーナリスト。新旧の名品やブランドの歴史を知りつくし、研究員からの信頼も厚い。CREAで長年にわたりナビゲーターを務めた連載「ブランド力調査隊」が今回からパワーアップ。確かな分析力と取材力でブランドの「強み」を解説します。コスメ好きはCREA WEB連載「吉田昌佐美の“早出し”ビューティ裏ばなし」も要チェック。

Column

吉田昌佐美のブランド魂発見!

鋭い視点からの取材力と情報の蓄積に定評を持つキャリア35年の重鎮美容ジャーナリストが、コスメブランドそれぞれの「強み」を解説。さまざまな逸品ビューティアイテムに込められた「魂」に迫ります。

2014.05.27(火)
文=吉田昌佐美
撮影=塚田直寛

CREA 2014年6月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

100の“おいしい”こと

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