vol.4_FASIO

実は38年の歴史がある
チャレンジングなブランド

写真は新生“ファシオ”の注目コスメたち。
スマートカールマスカラ(Wカール)(ロング)(ボリューム)の3種でそれぞれ2色展開。各1,200円。他に、エッジパワー ジェルライナー 2色 各1,500円、クイックドライ ジェルライナー 2色 各1,200円、パウダー アイブロウ ペンシル 3色 各1,200円、スリム アイブロウ ペンシル 3色 各700円、ラスティング フィルム リキッドライナー 2色 各1,000円、ディープブラック リキッドライナー 1,500円、日焼け止めは全品SPF50+・PA++++の最強カット力! UVプロテクトスプレー 35g 800円、同ジェル 50g 1,000円、同ミルク 40g 1,200円など。/すべてコーセーコスメニエンス

 化粧品のテレビCFはひと通りチェックしているが、今季のインパクト賞はファシオ。「テクニックよりテクノロジー」というコピーは今のファシオを見事に表現していると思う。CREA世代の中には新しいブランドと思っている人がいるかも。実は30年以上の歴史があり、その名を変えながら進化を続けているブランドなのである。

「ファシオの歴史は1976年、サンケア商品を中心としたレジャーのためのシリーズ“スポーツ”から始まります。81年には業界初となるスポーツ専用の総合化粧品ブランド“スポーツビューティ”としてデビュー。汗や水に落ちにくい高い機能性が話題となり、リピーターのお客様がとても多かったと聞いています」と話すのは、コーセー 商品企画課の湯地知子さん。当時はスキーやダイビング、サーフィンが大ブームで「日焼けした肌がカッコイイ」と言われた時代。私も海通いの日々で“スポーツビューティ”にはお世話になったものだ。スポーツしながらキレイでいることは可能、肌を守る大切さを知ったのもこのブランドのおかげ。鮮やかな黄色いパッケージはCREAの先輩世代にとっては胸キュンの青春コスメだったはず。ファンデーション、ポイントメイク、スキンケアとラインナップが拡大し、2000年には新たなターゲットに向けて“スポーツビューティ ファシオ”が誕生する。

「おしゃれ意識の高い方にも手に取って欲しいと、ファッション性を取り入れたブランドに生まれ変わりました。“スポーツビューティ”で支持された機能性はそのままに、日常的に使っていただけるよう一品一品の目的を明確にし、色出しや質感にもこだわって。それまでは10代後半から20代前半が主流でしたが、20代後半、30代へとお客様の層が広がりました」(湯地さん)

人気の秘密は高機能なうえに
千円台で買える手軽さ

 高機能なうえに千円台で買える手軽さ。その人気を決定的にしたのが2004年に発売されたパワーステイマスカラ3Dだ。

「塗りやすくて見た目にもわかる立体感のある仕上がり。時間が経ってもにじまないと、大きな反響をいただきました。発売から1年の販売目標を10カ月でクリアし、2007年には累計出荷本数1300万本を突破。同じ年に発売されたハイパーステイマスカラ デジカラーも好評で『ファシオと言えばマスカラ』と認知されるように。コーセーのマスブランドの中でもファシオは最新の技術やトレンドを取り入れ、常に新しいことにチャレンジするブランド。マスカラはその象徴的なアイテムですね」(湯地さん)

 愛用者としては一日中消えないアイブロウやアイライナーもプッシュしたい。とにかくファシオは“棒モノ”が強い!

「スポーツ専用というのが出発点でしたから“落ちない”機能には自信を持っています。コーセーはスポーツ振興にも力を入れていて2006年からシンクロナイズドスイミング日本代表と日本スケート連盟のオフィシャルパートナーに。選手のみなさんにファシオを使ったメイクレッスンを行うなどさまざまな形でサポートしています」(湯地さん)

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2014.05.27(火)
文=吉田昌佐美
撮影=塚田直寛

CREA 2014年6月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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