この記事の連載

 12月に入り、街はクリスマス気分でいっぱい! もうクリスマスケーキの予約は済みましたか? まだ、という方に<2024年のクリスマスケーキ>情報をまとめてお届けします。

 クリスマスケーキといえば、ブッシュ・ド・ノエル。ブッシュとは「薪」の意味で、フランスでは薪に見立てたケーキにデコレーションをしたものでクリスマス(ノエル)を祝います。

 クラシックなものから、進化を遂げたデザイン性の高いものも、どれにするか迷いそう!

※紹介しているケーキは完売している場合があります。ご了承ください。


◆ホテルニューグランド

マロンクリームを巻き込んだブッシュ・ド・ノエル

 シュワリとするほど口どけのいいチョコレートスポンジは、仄かにラム酒の香りが。

 このスポンジで、カットした栗がコロコロと入ったマロンクリームを巻き込んだロールケーキをブッシュ・ド・ノエルに仕上げます。

 まろやかなチョコレートクリームで伝統的な切り株のようなデコレーションを施し、どこか懐かしい味わいです。

ホテル直営ショップ限定のケーキにも大注目!

 この春、本館の近くにオープンしたホテル直営ショップ「S.Weil by HOTEL NEW GRAND(エス・ワイル バイ ホテルニューグランド)」。

 初めて迎えるホリデーシーズンは、「ホテルニューグランド」の食の礎を築いた初代料理長サリー・ワイルさんの元でベーカリーシェフを務めた大谷長吉さん、そのご子息の龍一さんから、引き継いだ「ビュッシュ・ド・ノエル」のレシピを元に再現しました。

 実はこれ、夕方には完売するほどの新名物となった「モカルーロ」を元に、クリームを変えたもの。生地に巻き込むクリームは、コーヒー味ではなく塩味が効いたバタークリーム。しっとりとした食感の生地に、このバタークリームを美しく弧を描くように丁寧に巻き仕上げています。

 木肌を表現する表面のバタークリームには、「S.Weil~」ブランドのオリジナルコーヒーが薫り高いモカクリームを使用。バタークリームと生地が薄く層をなして、ひと口ごとに程よい塩味とバターのコク、コーヒーの深みとアロマが口いっぱいに広がります。歴史ある「ホテルニューグランド」ならではの逸品です。

ホテルニューグランドの記事を見る


◆オークラ東京

長年愛されるブッシュ・ド・ノエル

 30年以上前から伝わるオークラ東京のレシピで作られているブッシュ・ド・ノエルです。

 しっとりとしたスポンジ生地で、ヘーゼルナッツとアーモンドのナッティーな香りと、ザクザクとした食感がアクセントのプラリネクリームを、くるくると巻き込んだロールケーキ。

 包むバタークリームは、イタリアンメレンゲを混ぜ込み、ふんわりと口どけがよく、シナモンが上品に香ります。さすが長年愛される味わいです。

オークラ東京の記事を見る

2024.12.04(水)
文=下井美奈子、CREA編集部