この記事の連載

歌を歌うときもどこか演じている感覚がある

――今年、5年8か月ぶりとなるソロの新曲「SEASONS」が配信リリースされました。久しぶりの歌のお仕事もファンにとっては嬉しいかぎりです。

 かっこよく歌って踊ることもファンの方々が求めてくださっているので、音楽も今後はさらに力を入れて続けていきたいです。今回はいい出会いもあり、TENDREさんに楽曲提供をしていただいて素敵な曲に仕上がりました。「新しい地図」で行うファンミーティングも、漫談だけではね(笑)。香取(慎吾)さんの新しいアルバムもよかったですよね。

――芝居も歌もなんでもできるのは相変わらずさすがすぎます!

 ただ、僕の軸は俳優なんです。グループにいたときも、歌っているときもどこかで役柄を演じているような感じがありました。いただいた言葉や台本を演じるということを子どもの頃からずっと取り組んできてるので。

 だからといって、これからは俳優一本で、とか、もうアイドル歌手をやらないということではないんです。ただ、僕の場合はCDデビューよりもドラマデビューのほうが先だから、その意識があったのかもしれません。

――ベートーヴェン役では感情をむき出しにされています。稲垣さんが今感情をむき出しにしてる瞬間を教えて下さい!

 感情を出すって、素をそのまま出すということでもあると思うんです。そういった意味では、僕は猫を3匹(ブリティッシュショートヘア、ペルシャ、ミヌエット)飼ってるから、猫の前では人に見せられない雰囲気を出していますよ。まるで赤ちゃんのお父さんみたいに、こんなふうになるのか?って自分でも思うくらいなんだけど(笑)。もう何をやってもかわいいんです。ダメなことをされてもかわいい。のろけ話だけど、もう骨抜きですよ。ペットの前だと、裸の自分になっていると思います。

『No.9 ―不滅の旋律―』


演出:白井晃
脚本:中島かずき(劇団☆新感線)
音楽監督:三宅純
出演:稲垣吾郎/剛力彩芽
片桐仁 南沢奈央 崎山つばさ 中尾暢樹
岡田義徳 深水元基 松田佳央理 小川ゲン 宮部大駿 正垣湊都・村山董絃(Wキャスト)
奥貫薫 羽場裕一 長谷川初範
末永匡 梅田智也

【東京公演】
日程:2024年12月21日(土)~31日(火)
会場:東京国際フォーラムホールC

【久留米公演】
日程:2025年1月11日(土)~12日(日)
会場:久留米シティプラザ

【大阪公演】
日程:2025年1月18日(土)~20日(月)
会場:オリックス劇場

【浜松公演】
日程:2025年2月1日(土)~2日(日)
会場:アクトシティ浜松大ホール

チケット一般発売日
東京・久留米・浜松公演:11/16(土) 10:00発売開始
大阪公演:12/21(土) 10:00発売開始

https://www.no9-stage.com/

← この連載をはじめから読む

2024.12.06(金)
文=綿貫大介
写真=榎本麻美
ヘアメイク=金田順子
スタイリスト=黒澤彰乃