お坊さんたちと一緒に温泉街のスナックめぐり?

似合うゆかたの選び方から、きれいな着付け方法、マナーなどを伝授する講座も実施。ゆかたの返却は翌日でもOKなので、情趣に満ちた城崎の街をゆかた姿で歩いてみよう。

 兵庫県豊岡市の城崎温泉といえば、関西の奥座敷として親しまれてきた湯の郷である。志賀直哉の名作「城の崎にて」からその名を知った人も多いだろう。

 平安時代から知られたこの名湯は、大谿川に沿って柳並木と木造旅館が立ち並ぶ風景があまりにも有名だ。温泉の泉質は塩化物泉で、7つの浴場をめぐる外湯めぐりも楽しい。最近では、『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で2ツ星の評価を獲得するなど、海外からも熱い注目を浴びている。

1300年にわたり城崎温泉を守護してきた寺院、温泉寺。その小川祐章副住職が教える古式入湯作法は、かつてこれを学ばずには温泉に入ることが許されなかった伝統の作法だ。

 そんな城崎温泉および周辺地区において、2014年5月9日(金)から6月8日(日)の1カ月間にわたり、「城崎温泉泊覧会」というイベントが行われることになった。

 この催しでは、期間中、5つのテーマの下に60あまりのプログラムが実施される。

 テーマ1は、“「ニッポンの温泉街」城崎温泉をめぐる”。

 普段は宿泊しないと入浴することができない旅館の内湯をめぐる女性限定のスペシャルツアー、30代の青年僧侶3人の案内でめぐるスナックはしごツアーなど、街やその周りをそぞろ歩くことで、この地のディープな魅力を掘り下げる趣向が満載だ。

 テーマ2は、“「但馬を知る」歴史・文化講座”。

 この街の正装であるゆかたの着こなし方をマスターしたり、城崎温泉独自の古式入湯作法を学んだりすれば、あなたもいっぱしの但馬っ子になれるかも。

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2014.04.18(金)