胡蝶蘭に囲まれた温室で特別なティータイムを

「オーキッド・コンサーバトリー」でのアフタヌーンティーは、地元マダムにも大人気。

 白亜の玄関を抜けるとコロニアル調のティーラウンジが広がる。人気のアフタヌーン・ティーではスコーンやサンドウィッチ、数種のケーキに、南国らしいアクセントとしてマンゴーソース添えのスナックを楽しめる。

 蘭の温室「オーキッド・コンサーバトリー」での午後のひとときもおすすめだ。500本以上の胡蝶蘭が咲く温室でのティータイムは、一段とゆるやかな時間が流れていく。

左:レストラン「コロニアル・カフェ」の奥にある吹き抜けのスペース。自然光に照らされた白壁が美しい。食事やティータイムに利用することができる。
右:1932年建設の建物を利用したコロニアル調の旧館。2012年に新たに建設された新館は、モダンなインテリアで統一されている。

 ディナーまでまだ時間があるなら「スモーク・ハウス」へ。バー、ムービールーム、カードルームなどが集まるクラシカルな別館は、葉巻をくゆらせた英国紳士が現れそうな雰囲気だ。カクテルを飲みながら読書をしてもよし、ゲームに興じてもよし、思い思いの時間を楽しもう。

新館のブッフェレストラン「コンタンゴ」。オープンキッチンスタイルで供されるのは世界各国の料理。地元でも大人気。

 ディナーは海南料理が人気の「コロニアル・カフェ」で。シグネチャー料理は創業者の妻秘伝のソースが自慢の「チキンライス」と、スパイスが香る「チキン・チョップ」。屋台でも食べられる料理だが、一味も二味も違う繊細で深い味わいに驚くはずだ。

 このホテルでは、歴史と経済の発展によってブラッシュアップされたマレーシアの現在が体感できる。驚きと快楽に酔いしれてほしい。

The Majestic Hotel Kuala Lumpur
(ザ・マジェスティック・ホテル・クアラルンプール)

所在地 5, Jalan Sultan Hishamuddin, 50000 Kuala Lumpur
電話番号 +60-3-2785-8000
URL http://www.majestickl.com/
客室数 300室
料金 [マジェスティックウイング]
コロニアル・スイート1,080リンギット~、ガバナー・スイート1,220リンギット~、マジェスティック・スイート10,100リンギット~
[タワーウイング]
デラックス・ルーム660リンギット~、ジュニア・スイート940リンギット~、グランド・スイート1,360リンギット~、プレミア・スイート1,780リンギット~
※税・サービス料は別

※データは2014年3月現在のものです。
※1リンギット=約31円(2014年3月24日現在)

人生最高の旅

2014.04.24(木)
撮影=橋本 篤
協力=YTLホテルズ

CREA 2014年5月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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