この記事の連載
#5 角度によって表情が変わる、クールな変形マッシュウルフ
場所によってレングスが違う、変形マッシュウルフ。ラインで見せるウルフともいえるクールでカッコイイスタイルです。
眉がちょうど隠れるくらいの長さのラウンドの前髪を作り、サイドの一部は耳を半分くらい覆う長さで切り込むのがポイント。
モデルの方は、元々の髪型がウルフスタイルだったので、細くパラパラしていた毛先を詰めるようにカットし、重めに整えてボブっぽい厚みを出しています。
モードでカッコイイ雰囲気を放ちつつ、バックの長さや全体に丸みがあるので、クールすぎない絶妙なバランスのラインです。
オーダーとスタイリングのポイント
前髪は眉が隠れるくらいの長さに、サイドへかけてラインがしっかり出るラウンドカットに。サイドは耳の半分が隠れるぐらいの長さで毛先をややバラつかせて切り込む。それ以外のサイドやバック全体に、低めの位置にレイヤーを入れる。
カラーはなし。カラーヘアの人は、ブラックのカラーを入れる方が雰囲気が近づく。
スタイリングは、髪がストレートの人は、ブラシでツヤを出しながらブローし、バックの毛先のみヘアアイロンで外ハネに。くせ毛の場合は、ストレートアイロンを全体に軽く通し、顔周りは内巻き、バックは軽く外巻きにして。最後にオイルを全体に軽くなじませる。
YANAGI’s Point
前髪からサイドにつながる部分のラインを、直角にせずゆるやかにラインをつなげると、キツイ印象やモード全開の印象になり過ぎず、やわらかい雰囲気になります。
またサイドとバック全体に、少し丸みが出るようレイヤーを入れるのですが、あまり高い位置からレイヤーを入れるとロックテイストが強くなるので、頭の半分より下くらいの低めの位置に入れ、毛先にはあえて重みを残すのもポイントです。
このヘアスタイルを担当したのは……
Srawディレクター・柳 亜矢子さん
2006年、broocH(ブローチ)の立ち上げに参画。2021年7月、代官山に「Sraw」をオープン。サロンワークだけでなく、美容アイテムの商品開発にも携わる。
Instagram:@ayakoyanagi
【協力】Sraw
2024.11.02(土)
文=斎藤真知子