日本国内では初の試みとなる常設のウォーンウェアエリア

 店内右側にはアパレルやウィメンズのアイテム、そしてウォーンウェアエリアが並んでいます。見逃せないのは日本国内では初の試みとなる常設のウォーンウェアエリア。

 ポップアップなどでの実施は過去にもありましたが、ここは常設。1人購入2点までとはなりますが、中古アイテムの販売もしています。

「地球が私たちの唯一の株主」という会社ポリシーを掲げるパタゴニアでは、シーズンごとに遷ろう流行に合わせて洋服が消費されていく現代のファッションスタイルからの脱却を提案しています。

「質の良いものを長く使う」

 本来、当たり前のことだけど、消費社会の中で薄れていった意識を回復させるべく「修理をして長く着る」「大切にされてきた中古品を買う」という選択肢を提示しているのだといいます。

 簡単なリペアであれば大阪・梅田ストアで対応もでき、大きな修理についてもリペアセンターで対応が可能。リサイクルボックスも設置されています。出番が少なくなったり、サイズアウトしたパタゴニア製品があれば、気軽に持っていってみるといいかも。ウェブサイトでも買取プログラムを実施しています。

 洋服を作るという営みにおいても当然環境負荷がかかっており、私たち一人ひとりが9カ月長く一着の衣料を着ると、洋服製造における水の使用量が20~30%削減されると言われています。ほんのちょっとしたことかもしれないですが、パタゴニアと出会うことをきっかけに洋服との向き合い方を考えてみるのもいいかもしれません。

2024.09.27(金)
文=CREA編集部
写真=山元茂樹