押切蓮介原作によるホラー漫画を映画化した『サユリ』で、主演を務める南出凌嘉。

 これまで菅田将暉、山﨑賢人、吉沢亮らの幼少・少年時代を演じ、着実にキャリアを積んできた彼が役作りに対する思いや、憧れの人について語ってくれました。


●初めてのドラマ現場は、NHK朝ドラ

――幼い頃の夢は?

 保育園の頃は、カプラという積み木が好きすぎて、お城やビルを作るカプラ職人になりたいと思っていたらしいです。その一方で、2~3歳の頃から、洋服好きな母に勧められて子ども服のモデルをやっていました。その後、4歳のときに地元の事務所に入り、子役として活動することになりました。

――その後、12年にNHK朝ドラ「純と愛」において、風間俊介さん演じる愛の幼少時代を演じられます。

 マネージャーさんの勧めで受けた初めてのオーディションでした。それまでのキッズモデルのお仕事の延長ぐらいの気持ちで会場に行ったら、ちょっとピリピリしていて「いつもと違うかもしれない」と感じたのを覚えています。

 そうして合格した初めてのドラマ現場は、カッコいいカメラや機材がいっぱいあって、ワクワクした気持ちでいっぱいでした。だから、「こういう映像の仕事をまたやりたい!」と思うようになりました。

――15年放送のNHK朝ドラ「あさが来た」でも、玉木宏さん演じる白岡新次郎の少年時代を演じられました。

 ほかの作品と違って、「純と愛」と「あさが来た」は地元のNHK大阪さんでの撮影だったので、2度目では「久々に来たなぁ」「前はこういうことあったなぁ」と思い出しました。あと、朝ドラはいろんな方が見られるので、周りの方から「見たよ」という声を多くいただきました。

2024.08.16(金)
文=くれい 響
撮影=平松市聖
スタイリスト=岡本健太郎 KENTARO OKAMOTO
ヘアメイク=亀田雅 MASA KAMEDA