『ミッシング』(現在公開中)で石原さとみ演じるヒロインの弟役で、一気に注目を浴びている森優作。
普通さや素朴さが印象的な彼のキャリアについて振り返ると同時に、最新出演作『輝け星くず』についても語っていただきました。
●通訳に憧れ、イギリス留学
――幼い頃の夢は?
小学3年生のときから中学の途中までリトルリーグに入っていたこともあって、プロ野球選手になりたかったです。
それで、新庄(剛志)選手がセンターだった頃の阪神タイガースがとても好きで、TV中継を見ながらリコーダーで応援したり、解説や実況もしていました。
――そこから、通訳を目指すことになった理由は?
中学2年生のときに、日韓で開催されたFIFAワールドカップがあり、トルシエ監督の通訳を行っていたフローラン・ダバディさんに憧れました。
自分自身が言葉で表現することが苦手だったこともあり、言葉とともに感情や体の動きで表現しているダバディさんに衝撃を受けたんだと思います。それで、17歳のときにイギリス留学することを決めました。
――そこから役者を目指すことになったきっかけは?
イギリスの予備校から大学に進学して、言語心理学を学んでいました。でも、講義や提出するレポートについていくのが大変だったんです。
そんなとき、アメリカの大学の日本校に編入することを勧められて、帰国しました。そこで知り合った友だちと一緒に、「演劇」の課目を取ることになったんです。
2024.06.21(金)
文=くれい響
撮影=佐藤 亘