この記事の連載

 犬と違い、一緒に出掛けたりすることがあまりない猫。

 だからこそ、愛猫家たちはうちの子のことをもっと話したい! 猫たちと“あの人”の、愛情溢れるエピソードを聞いてみました。

 猫の個性も、関係性もそれぞれ違い、猫あるあるには親近感。

 今回は落語家 林家たい平さんの愛猫とのエピソードを紹介します!(「CREA」2024年夏号より抜粋)


うちの愛猫、自慢させて!

はやて

5歳のオス。動きが俊敏なことから名づけました。やんちゃな3兄弟の中で一番好奇心が旺盛です。

あさひ

5歳のオス。元気が一番ということで、朝の光のように健やかにと命名。毛色はグレーです。

モネ

3歳のメス。先代黒猫のマネ、ミレーと、代々、画家の名前をつけていて、こちらは光の画家の名から。

たいが

5歳のオス。ゆったりと大河のように構えていること、大きくなってほしいという思いも込めて。

Q.1 愛猫とのなれそめは?

A.1 我が家の猫はみんな保護猫

 4匹とも保護猫活動をしている友人に縁を結んでもらいました。あさひ、はやて、たいがは、都内の銀行の駐車場で生まれた3兄弟。引き離してしまうより、兄弟仲良く暮らしてほしいと2019年に迎えました。妹分のモネは21年に迎えた黒猫。黒猫には縁を感じていて3匹目になります。

Q.2 愛猫の一番好きなところは?

A.2 甘えるのが下手なところも大好き

 僕にしか、来ない猫、見せない姿を見せてくれること。甘え下手なところも大好きです。

Q.3 愛猫の愛おしい癖は?

A.3 「家政婦は見た!」並みの眼差し

 僕が書斎で仕事をしているときに、ガラス越しに「部屋に入れて!」という眼差しでじーっと見ている姿です。リビングを出ようとすると追いかけてきたり、座っていると膝の上に「乗せて、乗せて」とせがんできたりするのもかわいいです。なかでも、はやてとあさひは僕の帰宅を待って甘えてくる。片方をナデナデしていると、もう片方は「家政婦は見た!」のようにずっと柱の陰からジェラシーの眼差しを向け続けてきます。それもまた愛おしい。

2024.08.26(月)
文=大嶋律子(Giraffe)

CREA 2024年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

猫のいる毎日は。

CREA 2024年夏号

猫のいる毎日は。

定価950円

人生に大切なことを猫は全部知っています。過去や未来ではなく、いまを生きること。必要なときに食べ、好きなときに眠ること。人に気を使いすぎないこと――。そう、猫は最高! それにしても、私たちはなぜこんなにも、この不思議な生き物に魅了されてしまうのでしょうか。1998年に日本の女性誌ではじめて「猫」を特集し、パイオニアだったCREAが、終わらない猫ブームが続くいま、12年ぶりに、猫と人との幸せな関係を紐解きます。