必ず食べたいプレミアムな“ナポパン”!

 「ナポパン」はその代表。これまで催事などでスポット的に登場してはファンを魅了、1日500個ほども売れたとか。「S.Weil〜」ではそのプレミアム版が登場。「ナポパン」はホテルオリジナル冷食のナポリタンを挟んでいましたが、「ナポパン プレミアム」は、ホテルでシェフが作るナポリタンがサンドされるのです。まさにプレミアム!

 実はスパゲティナポリタンもまた、ホテルニューグランドが発祥(諸説あり)。サリー・ワイルさんが持ち込んだガルニ(フランス料理の付け合わせ)としての「スパゲッティナポリテイン」をベースに、2代目料理長の入江さんが、喫茶店とはまた別派生のフランス料理からのナポリタンを発明したとか。

 ケチャップを使わずトマトで作ること、それからパスタを茹でてから一晩おくのがポイント。その後、炒めて水分を飛ばすと、日本人が好きなもちもち食感になるのです。「ホテルニューグランド」の「ザ・カフェ」で出しているものと同じですが、パンとのバランスを取るために、少しだけデミグラスソースを混ぜているそう。

 頬張ると少し細めのパスタはプリプリ。トマトの酸味が効いて思いのほかサラッとした食べ心地で、噛むほど旨みが溢れるよう。ボリュームたっぷりなのに、気づくとぺろりといってしまいます。

 さらにこの店で新たに仲間入りしたのがブリオッシュ。横浜産の卵と北海道バターをたっぷり練り込んだ生地に、甘みがまろやかな種子島産きび糖と岩塩を加えてふんわり焼き上げています。嬉しいのは、ブリオッシュを使った南仏スイーツ、トロペジェンヌも並ぶこと。シロップを染み込ませたしっとりふんわりブリオッシュに、バニラ香るクリームがリッチにとろけていきます。

2024.07.30(火)
文=chico
写真=榎本麻美