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「年にラーメン2回」の縛りを撤廃

――冨永さんが「年にラーメン2回」の縛りを撤廃されたのも、言葉の呪縛から解放されるためですか?

 その話、Yahoo!ニュースでも取り上げられていました。「冨永愛、ラーメン年2杯を撤廃!」って……(笑)。

 あれはでも、成り行きみたいなものだったんですよ。私、ラーメンが好きなんですけど、体型維持のために年2回しか食べません、みたいなことを宣言せざるを得なくなっちゃって、ある意味自分で自分を追い込んでいたんです。

 でも、もう面倒くさくなっちゃったので、宣言を撤廃しました。今年は上半期だけで4回食べたので、多分年間10回は行くと思います(笑)。

 もちろん、ラーメンなどカロリーの高い食事をした時は、罪悪感を払拭するためにほかの食事を消化のいいものにしたり、いつもより多めにエクササイズをしたりしていますけど、要はバランスなので、「ラーメン食べたからあとは絶食」というような身体に悪いことはしません。

――自分が苦しくなる「宣言」はしないようにする、ということなのでしょうか。

 何はともあれ、「今」の自分が幸せであることを大事にするということです。今の積み重ねが過去になって、それが未来につながるので、常に「今」しかないわけじゃないですか。だから、今をどう生きるかが大事なんだろうなと、自分の経験上、私はそう思っています。

 本書のタイトルにも使っている『生きたいように生きる』って、「自由に生きる」「誰が何と言おうと我が道を往く」ということではないんですよね。

 もって生まれたものや環境は人によって違いますし、私だって自由には生きていません。それでも与えられた状況のなか、自分で決めて生きていくことが「生きたいように生きる」ってことなんじゃないかと。

 まわりから言われてしかたなく選んだ道も、そうせざるを得なかった人生も、そこで生きていくことを「自分が決める」。これが、「生きたいように生きる」ということだと思って、私は毎日を生きています。

冨永 愛 新・幸福論 生きたいように生きる

定価 1,760円(税込)
主婦の友社
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次の話を読む41歳の冨永愛がたどりついた“わりと幸せ”な境地「自分の人生を誰かのせいにはしない」

2024.07.18(木)
文=相澤洋美
写真=平松市聖
スタイリスト=仙波レナ
ヘアメイク=Haruka Tazaki