梅の咲く時期に展示される、乾坤一擲の傑作
また、熱海のMOA美術館では、毎年梅の咲く時期に、館の至宝、尾形光琳の国宝「紅白梅図屛風」を展示する。紅梅と白梅が中央の川の流れを挟んで対峙する二曲屛風は、形式や構図から宗達・光琳による「風神雷神図屛風」の変奏だとも言われている。即ち「写し」では本領を発揮できなかった光琳が、モチーフを変えて乾坤一擲の傑作を作り上げたのだと。その結論は作品を観たあなた自身にぜひ、出してほしい。
『国宝「紅白梅図屛風」と所蔵名品展
URL http://www.moaart.or.jp/
会場 MOA美術館 展示室第1~8室
会期 2014年1月31日(金)~3月12日(水)
入場料 一般 1,600円ほか
問い合わせ先 0557-84-2511
Column
橋本麻里の「この美術展を見逃すな!」
古今東西の仏像、茶道具から、油絵、写真、マンガまで。ライターの橋本麻里さんが女子的目線で選んだ必見の美術展を愛情いっぱいで紹介します。 「なるほど、そういうことだったのか!」「面白い!」と行きたくなること請け合いです。
2014.03.08(土)
文=橋本麻里