シグニチャーブレッドは買い逃せない!

 ここでは、お店を代表する“シグニチャ―ブレッド”も存在。それぞれ小麦のセレクトからこだわり抜いたパンだ。

・バゲット

 両端がとんがったバゲットは、シンプルで小麦の個性が際立つレシピ。国産初のフランスパン用の小麦粉「さちかおり」を使い、風味が濃厚だ。生地のミキシングをあえて短時間にすることで生地に触れる回数を極力減らし、しっかり焼き込む。歯切れがよく、「さちかおり」ならではの甘みと香りを楽しもう。

・Et Nunc バゲット

 両端が丸いこちらは、ベーカリーシェフが理想を追求したバゲット。複数種の北海道産小麦を挽き方まで考慮して作り上げた。パンの内側はほんのり黄色く、耳も含めて歯切れがよく、小麦らしい風味の余韻に夢中になりそう。このブレンドした小麦粉は「Et Nunc ブレンド」として店内でも販売。

・パン ド ミ

 食パンの「パン ド ミ」もまた、ベーカリーシェフの理想を追求。さまざまな国産小麦を試した結果、茨城県産の「ゆめかおり」にたどり着いたという。トーストしたときのさっくりとした食感を大切に、その他の材料のバランスも究極まで。耳からは香ばしさを、いつまでも嗅いでいたいような甘やかな香りは、まさに“毎日食べたくなるパン”。

・パン オ ルヴァン

 北海道産の「はるゆたか」を使った「パン オ ルヴァン」。パン酵母ではなく、自家製酵母のルヴァン種のみで生地を作る。成形してからゆっくりと発酵させ、バリッと高温で焼き上げたパンは、甘やかな香りと水分を多く含んだもっちりとしたしなやかな生地が特徴。

2024.05.29(水)
文=CREA編集部