
代官山駅至近にできた新名所「Forestgate Daikanyama」。その一角に、街の雰囲気にもぴったりと合った美しいパン屋さんができました。ここで買えるのは、“毎日食べたい”と思う、パン。
「そして、今」という店名を持つ、今、私たちが食べたいパン屋さんへ!
店名は英語で「and now」!

この春、「Forestgate Daikanyama」に完成したパン屋さんの名前は「Et Nunc Daikanyama(エトヌンク 代官山)」。プロデュースするのは株式会社パレスホテルで、ホテルのベーカリーには定評があり、通販の冷凍パンも大人気。贈答品としてパンを定着させた立役者だ。
今回、あえてパレスホテルの名を冠さずに作られたベーカリーの名前は、英語なら「and now」、日本語で「そして、今」という意味。つまり、ここには日本のパンの「今」がしっかりと表現されているようだ。

毎日食べて欲しいパンだからこそ、と素材は厳選。主役となる小麦はすべて国産を使う。小麦本来の風味を最大限に生かすため、バゲットや「パン ド ミ」などのシグニチャーブレッドは単一品種を使い、コーヒーのシングルオリジンのように楽しいではないか。
バター、塩、きび砂糖も国産を使い、その繊細な風味を職人の技で生地にしていく。噛み締めるごとに、それぞれのパンのおいしさが広がる。
「ここ10年で、おいしくて個性豊かな品種が日本各地で生まれています。そういった背景から、日本のブーランジュリーとしてEt Nuncではすべて、この国の自然から生まれる国産小麦を使います」と、パレスホテル東京ベーカリーシェフの星敏幸さん。
“食べたいパン”を食べたい時間に販売

毎日、一食はパンを食べる人も多い現代。「今、どんなパンが食べたい?」と聞かれたら、選択肢の多さに迷ってしまう。朝はコーヒーに合わせるクロワッサン、昼はそれだけでランチになる惣菜パン、おやつには甘いパンで、夜はワインに合わせたくなるようなパンがいい。
そんなパンライフを送る私たちに嬉しいのが、ここでは、朝、昼、夜と並ぶパンが違うということ。素材の旬なども踏まえ、限定パンにも出合えるのだから嬉しい。

店内にはイートインのスペースとカフェメニューもあるので、焼きたてを食べることもできそうだ。
2024.05.29(水)
文=CREA編集部