この記事の連載

 『アル中ワンダーランド』や『湯遊ワンダーランド』など、自身の体験を赤裸々に綴った作品が発表されるたび話題を集める漫画家・まんきつさん。

 新作『そうです、私が美容バカです。』では、自他ともに認める“美容オタク”のまんきつさんが、多角的に、そしてがむしゃらに美を追い求める姿が描かれています。

 おすすめの美容法や絶賛チャレンジ中の衝撃の美容法について聞きました。インタビュー【前篇】を読む

まんきつさんインタビュー【前篇】を読む
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美容にハマること23年、たどり着いた最強の美容法とは?

――世の中には美容に関する情報や商品がごまんとありますが、自分に合う美容法を見つけるにはどうしたらいいでしょう?

 本当に、何が真実かわかりにくい時代ですよね。私は年々、スキンケアがどんどんシンプルになっています。ものすごく高いクリームを使っていたこともありますが、お金もかかるし、続かないし……。

 必ずやっているのは、毎日朝一番に鏡を見て自分の肌の状態をチェックすること。ちなみに私は10倍鏡を使っています。シミもシワも毛穴もくっきり見えるので、毎朝ショックを受けますが、その日の肌のコンディションがよくわかります。調子が悪いなと感じたら、意識して保湿したり、パックをしたり。

 スキンケアを変えた翌日は、自分の肌に合ったものだったら、内側から光り輝いているように見えるんです。10倍鏡は隅々まで見える分、ファンデーションがキレイにぬれるというメリットもあります。

 ただし、これはあくまでもショック療法というか(笑)。気にしすぎるとどんどんいろんなところにお金をかけたくなってしまうので、メンタルが落ち込んでいる時にはおすすめしません(笑)。

 それから、美容医療については、お医者さんによって考え方が違いますし、肌質によっても合う、合わないがあるので、とにかくたくさんカウンセリングを受けることですね。少しでも腑に落ちない所があったら、その場で疑問を解消すること、納得できなければ断って帰る勇気も大切です。

――なるほど……。

 でも、結局は「いかにストレスを溜めないか」だと思うんです。20代前半の漫画のアシスタント時代、睡眠時間が少なかったり、食生活がひどかったり、極度のストレスから顔中にニキビというかおできができて、消えなくなってしまって。

 自分に合う美容法以上に、ストレスを解消するための何かを見つけることが大事なんじゃないかなと思います。

 私にとっては、それがサウナです。といっても、事務所を引っ越したら排水溝がちょっとにおうのが気になって、近所の銭湯に通い出したらハマった、という感じだったんですけれど。

 あとは基本的なことですが、睡眠と食事。銭湯で出会うおばあちゃんたちが口をそろえて「最後はやっぱり食事だよ」と話しているのを聞くと、やっぱり食事は重要なんだなと思います。と言いつつも、私も時々どうしてもガマンできなくなってカップラーメンを食べちゃうんですが。

2024.06.08(土)
文=河西みのり
撮影=細田 忠