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#3 青みがかった絶妙トーンのシアーなアッシュベージュ

 かなりロングのレングスでもまったく重たくならない、理想的なアッシュベージュカラー。

 黄みに寄らずクールな雰囲気が漂うのは、補色として青み系の色を入れているから。

 明るすぎないけれど、真っ黒とは違う絶妙なアッシュトーンによって、肌の透明感もアップし、またツヤと毛の流れがきれいに出ています。まるで元からこういう髪の色かのような仕上がり。

 この色のままでミニボブにしてもお洒落。ストレートヘアの人には特におすすめのカラーです。

オーダーとスタイリングのポイント

 カラーはブリーチなしで、10レベルくらいの明るさ。アッシュベージュに、補色としてネイビーに近い青み系のカラーをプラスすることで、より寒色の印象を強めることができ、黄色く色が抜けるのも防げる。

 ヘアスタイルは、胸下までの長さのロングヘア。前髪のみ眉上で直線気味にカットし、ポイントに。

YANAGI’s Point

 モデルの場合は元々の髪色が暗すぎないので、絶妙なアッシュカラーがきれいに出ていますが、もし元の色が黒い場合は、1回でこの色を目指すのではなく、まずブリーチか、またはライトナーなどでトーンアップし、先にベースを作るのがおすすめです。

 色をトーンアップさせることと、アッシュカラーをきれいに出すことは相反する工程になるため、一度で完璧にしようとすると結構難しいので、ベースを作った後、別日にアッシュカラーを入れるのがよいと思います。

2024.05.02(木)
文=斎藤真知子