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#6 肩上レングスだからこそできる、ハイトーンのオレンジベージュ

 “外国人の黄み寄り赤毛”みたいなオレンジ色がイメージの、ショートバングのミニボブヘア。

 あえてワンブリーチしてから色を入れ、ブリーチのバサッとした質感も生かしています。

 シルエットはシンプルで短めのレングスなので、色は強めですが首と首回り全体がスッときれいに見える仕上がりに。

 モデルは毛量もしっかりあるので、厚みのあるボブにしているけれど、この色にすることで幼くならず、柔らかさや抜け感が楽しめます。ヘアスタイルと色の関係が完璧。

オーダーとカラーのポイント

 まず先にワンブリーチする。その後黄み強めのオレンジに、ヘーゼル系のカラーを一緒に重ね、全体をオレンジベージュに。セルフケアでオレンジシャンプーを使うと、色をきれいに保ちやすい。

 ヘアスタイルは、リップラインで水平カットにしたミニボブ。前髪のみ眉上2~3センチくらいで短めにカットし、他はレイヤーを入れず同じ長さに。

YANAGI’s Point

 黄み強めのオレンジのみを入れるとかなりビビッドに発色するので、ベージュトーンの色を一緒に入れて、なじみやすい色にしているのがポイントです。

 このモデルの方や#4のモデルのように、大人の女性がハイトーンカラーを楽しむなら肩上レングスがおすすめです。

 ロングでこのくらい明るい色にするのは、髪のエイジングが目立つなどデメリットが多くなりますが、肩より短めのスタイルなら、品もありスタイリッシュで、あえてこの色にしている、ということが伝わります。

 ファッションのひとつとして取り入れるような感覚で、“明るい色は短めヘアで”を合言葉にカラーを楽しんでいただけたらと思います。

このヘアスタイルを担当したのは……
Srawディレクター・柳 亜矢子さん

2006年、broocH(ブローチ)の立ち上げに参画。2021年7月、代官山に「Sraw」をオープン。サロンワークだけでなく、美容アイテムの商品開発にも携わる。
Instagram:@ayakoyanagi

【協力】Sraw

https://brooch.jp/sraw/

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2024.05.02(木)
文=斎藤真知子